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ポムフィオーレ寮生からの、新作の香水の依頼。
ありふれた依頼内容だからこそ、僕達はネタ切れに苦しんでいた。
そんな時に現れたのが、A・ウェスター。
有名な貿易国唯一の王女様。
…なぜ僕が彼女の事を知っているかって？
彼女の国には、まだ試していない香水の材料に使えるであろう固有のハーブがあるからだ。
(魔法薬学室にも、購買にも無かったので諦めていましたが…)
彼女が居るなら話は別だ。
僕達は早速、彼女の詳細を調べ始めた。
「ジェイド、彼女の情報はどこまで集まりましたか？」
「めぼしい弱点は特に出ませんでしたが…
彼女に交渉するメリットは増えましたよ
あのハーブ、彼女の所有する土地で栽培が行われているようです」
そう言って渡された資料に、顔が歪む。
貿易国の王女の名は伊達じゃない。
自身も大きな商談をこなして、しっかりと国に貢献していた。それに、完璧と呼ばれる程の人格者、か…
(何もかも、生まれ持った人みたいですね)
(こちらが有利な立場で進めるのは難しいか…？)
「とにかく、紙面から欠点を探し出せない以上、直接コンタクトを取るしかありませんね…行けますか？」
「おまかせを」
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「アズール、面白い事がわかりました」
ジェイドに指示してから僅か1日。
その楽しそうな顔はキノコを語っている時を彷彿とさせた。
「彼女は異性との接触すると酷く動揺するようです」
「…は？」
(王女というくらいだ
社交界である程度慣れていると思っていたが…)
不思議に思ってもう一度調べ直せば、面白い記述があった。
「なるほど、恋人や婚約者の関係の者としか触れ合ってはいけないんですか…変な国だ」
「フロイドが抱きついたら、それはもう林檎のように顔を真っ赤にしていましたよ」
「グッピーちゃん、いい匂いだった〜
アズールの言ってた草じゃね？」
完璧王女様の弱点が、まさかそんな事だったとは。
(恐らく、今日の接触でフロイドへの苦手意識が出来たはず)
「フロイドには頑張って貰うことになりそうですね」
「えー…オレなんかやんの？」
「いえ、今日と同じようにしてもらえれば結構ですよ」
「え、マジ？」
＿＿この商談が上手く行けば、香水の完成だけでなく、購買や魔法薬学室への流通に一枚噛むことだって可能になる。
(今回ばかりは依頼人に感謝しよう)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
