異例の入学式#1 ページ2
「…ここが、ナイトレイブンカレッジ…」
棺から体を起こし辺りを見渡す。
私と同様、目を覚ましたばかりの生徒が
キョロキョロと辺りを見渡しているのが確認できた。
「お、女…！？」
「ナイトレイブンカレッジって
男子校じゃなかったか…？」
その中の数人は、女子である私の存在に驚いていた。
(まぁ…おかしいよなぁ)
私も城にあの馬車が来た時は、
てっきり兄を迎えに来たものだと思った。
(制服は男物…ただ、男のフリをするのは無理そうね)
これでも一応、出るところは出ているし。
チクチクと刺さる視線を気にせずに、
入学式会場だという鏡の間へ向かう。
そこには先輩達と思われる人達が、
ズラリと並んでいた。
「汝の魂のかたちは…『サバナクロー』！」
(あんな風に寮分けされるのか…)
闇の鏡の前に立って選別されていく同級生を見ながら、考える。
(私はどの寮だろう…
とりあえず、『サバナクロー』は無さそうだな)
「次の人、鏡の前へ」
「はい」
前の人の寮分けが終わり、遂に私の順番になった。
先程の比にもならない視線が集まり、少し緊張する。
「汝の名を告げよ」
「A・ウェスターです」
「汝の魂のかたちは…ふむ…」
「……？」
…おかしい。すぐに寮の名前が呼ばれない。
先輩方も今までそんな事はなかったのか、
ざわざわとし始めた。
「………わからぬ」
「！？」
やっと口を開いた闇の鏡。
そこから飛び出したのは寮の名前ではなかった。
「そんな事があるのか？」
「いや…聞いた事ないぞ、こんな事」
「学園長はどこにいるんだ」
入学式どころではない、
というように騒めきが大きくなっていく。
「静かに！…まだ全員の寮分けが終わってない」
刹那、それを凛とした声が一瞬でそれを静めた。
シーンとはじめよりも静かになった鏡の間はどこか気まずい。
闇の鏡の前からはけて、他の人の寮分けを見つつ、
ボーッとする。
「＿＿＿よってどの寮にもふさわしくない！」
「！？」
そんな意識も闇の鏡の大きな声で、戻ってきた。
(今寮分けを受けた子も、寮がわからない…？)
「どんな子だろう」と視線を向ければ、
モンスターが居るのに気付く。
(使い魔、かな…？初めて見る)
だが、様子は険悪だ。
寮分けをされなかった子に向かって、
モンスターが何やら吠えている。
「みんな、伏せて！」
(あ、さっきの人だ)
そう思った瞬間、鏡の間に青い炎が燃え盛った。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
