最後の記憶 キバナside ページ4
「……ふぅ」
爆弾を落としていった彼女＿Aが風呂に行ったのを見届けてから、一息つく。
アイツあのツラで同い年なのか？未成年だと思ってたぜ…てか、同い年ならタメでいいのにな。
ボーッとそう考えるも、集中できない。
…やっぱり、なんでオレさまがこんなとこに居るのか理解できねぇ。
＿＿＿＿＿「キバナ！」
最後の向こうでの記憶は、ダンデのオレを呼ぶ声。
確かワイルドエリアでキャンプしてただろ？
んで、キョダイマックスしたポケモンから逃げてるトレーナーに会って、バトルして騒ぎを収めて…あー…そっからもう記憶があやふやだ。
(ただ、ダンデがオレさまをあんな声で呼んだんだ…
記憶もはっきりしてねぇし、体調不良かなんかで倒れたのか？オレは)
だとしても、この完全に違う世界に来た理由がわからねえ。
最初は夢見てんじゃねぇかと思ったが…
あの麺＿カップヌードルの食感がリアルすぎる。
「…まぁ、理解のあるヤツのとこに飛ばされて？良かったぜ…」
考えようにも謎が多すぎて収集がつかねぇ。
半ば考えるのを放棄して、そんな結論を出す。
「そう言ってもらえて良かったです」
「あー、そーかよ…⁉」
ヌルっと、さりげなく会話に参戦してきたA。
あまりの自然さに心臓が止まるかと思ったぜ…
風呂上りの彼女は、どこか色っぽくてその…クるものがある。
無意識のうちにじーっと見てしまっていたのか、「見ないでください」と軽蔑の目で見られた。
…そういえば。
「なーなー、オマエとオレ、同い年だろ？タメでいこーぜ」
「どうせ未成年だとか思ってたくせに」
「それはしょうがねぇだろ…」
ムッとして敬語を外そうとしない彼女。
変に頑固な野郎だ…と思う一方で、
コイツの適応力おかしくねぇか？と今更ながら疑問に思う。
フツー、もうちょっと動揺すんじゃねぇか？
こんな会話弾まねぇだろ。
「オマエの適応力すげぇな」
「その言葉、アナタにブーメランです」
綺麗な黒髪を櫛でとかしながら、そう答えるA。
オレもそこまで動揺してるように見えないってか。
…でもまぁ、動揺はしてるよな。
目を閉じれば、向こうの世界で待ってるパートナー達が思い浮かんで、「早く帰らねぇと」なんて焦りが生まれるし。
(ならコイツも、表に出してねぇだけかもしんねぇな)
そう思えば、少し、張り詰めていた糸が緩んだ気がした。
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遙(プロフ) - HA LUさん» 嬉しいお言葉です…！他ジャンルに沼ってしまい、ゆっくりな更新ペースになると思いますが、どうかよろしくお願いします (2020年5月19日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月17日 18時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - 闇夜月さん» 毎日更新出来なくて申し訳ないです…！コメントありがとうございます！ (2020年4月14日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜月 - とても面白いです！毎日更新を楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2020年4月14日 10時) (レス) id: 07dc54a395 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - 青さん» 嬉しすぎるお言葉です…！昨日更新できなかった事が悔やまれる…ありがとうございます！がんばります！ (2020年4月4日 11時) (レス) id: 2dcdbc064e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遙 | 作成日時：2020年3月26日 20時
