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ページ46






坊ちゃんにお仕えして半年が過ぎ
迎える、初めての冬。



その日、学校から戻られた 坊ちゃんは
コートも脱がずに、
大広間にある 大きなクリスマスツリーを
見上げていた。







「坊ちゃん、家庭教師の先生が
もうすぐお見えになりますよ。」





坊ちゃんは忙しい。
毎日、学校から帰宅されると
習い事が待っている。



塾に、家庭教師、英会話
バイオリンに、ピアノ

中等部に御入学されたら
ラクロスのチームにもはいられる御予定。




文句も言わず、習い事に勤しまれる坊ちゃんを
少し不憫に思うこともあるが、
五十嵐のご子息。

幼い頃からの英才教育は、徹底しておかなければならないのも、彼の持って生まれた、宿命。








「どうかなさいましたか?」




珍しく微妙なお顔をしておられる。








「…………休んじゃだめ?」







……………おや?

坊ちゃんのお傍で仕えるようになって
初めてのこと、、








「体調でも、お悪うございますか?」


「………ううん、」


「じきに、先生がお見えになられますよ。」









この時、もう少し
坊ちゃんのお心に耳を傾けるべきだったと、
この後、俺は酷く後悔する羽目になる。





俺の執事史上最強に
ヒヤッとする出来事で、


後にも先にも、この時ほど、慌てたことはない。





























リンゴーン






ほどなくして屋敷の呼び鈴が鳴り、
やって来た 家庭教師の先生を招き入れ、


坊ちゃんの部屋へと続く 階段を上がり
ノックを二度してから 部屋の扉を開けた。







「坊ちゃん、
先生がお見えになりました……よ。」








…………シン、とした室内

部屋は もぬけの殻。





姿が見えないことに首を傾げながら
先生を残し、屋敷の中を探し回る。







トイレを覗き、
キッチンを覗き、

庭を歩き回り、





バスルームから出てくる頃には
もう、何処を探していいのか
分からないほど焦っていた。





温室も見た。
お嬢様のお部屋にも いらっしゃらなかった。



物置?
ゲストルーム?
旦那様の書斎?





ありとあらゆる扉を開け、
声を張り上げる。





こんなに探し回ってもいないなんて、、


もしかしたら、、
屋敷の外へお出になったのでは、、?






そんな不安がよぎる。

何のために?






ハッ!




そう言えば、確か…
お勉強を休みたがっていた、、








…………。








まさか、、家出?

………誘拐!?








「…………!!!」

・→←健二郎の場合



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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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