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Ripen. ページ16

剛典side







バタン、とドアが閉められて
後部座席に沈み込んだ。

ずっと張っていた気が、一気に解かれたせいだろうか…、
睡眠不足も相まって 身体が重い。







「後は、ご主人に任せましょう。」


「………そうだな、」







何の溜息か分からない、大きな溜息が ひとつ漏れた。








チカチカとウィンカーの音が響く、車内。
車の中から見える 病院の窓の灯りを
頭をもたげて見つめる。









「若奥様は、もうお戻りになっているそうです。」



「……そう。」









「A、怒ってるかな?」




ひとり、別荘に置いてきてしまった。
『行かないで』と言った彼女を…ひとり、、








「………怒っているというよりは、
傷ついてらっしゃるんじゃないでしょうか?」









……そうだよな、、


また、泣かせちゃったかな、、

Aの泣き顔を思い出して 胸が痛む。









「キチンと、おふたりの時間を お持ちになって下さい。」



「うん、」









酔っ払った響子さんから電話が掛かってきた。
呂律が回ってなくて、
すぐに何かおかしいと思った。

あんな風に酔っ払った響子さんは、初めてだったし、なにより、支離滅裂だったから…。






『剛典くん、私、もう駄目…
もう、死にたい…』





それを放っておけるほど、俺はそんなに薄情な人間じゃない。







狂言かもしれない、
いや、狂言であってくれ!

そう願いながら、車を走らせた。



東京までの道のりを あんなに長く感じたのは
初めて…







響子さんの事務所に着いたのは、明け方。
ソファーに倒れ込むようにして横たわる彼女を見て、息が止まるかと思った。

傍らには、飲んだか 飲んでないのか 分からない 睡眠薬が、バラバラと散らばっていた。









すぐに救急へと運び、処置をする傍ら
眉間にシワを寄せた健二郎が、戻って来た。







『連絡は取れたのか?!』


『それが…海外にいるらしくて、、
到着は夕方遅くになるようです。』






………何をやってるんだよ!
こんな状態の妻を放って海外出張か?








『坊ちゃん、、
どうやら、ご主人…何も知らなかったご様子で、電話先で、大変 驚いてらっしゃいました。』








……知らなかっただと?
ショーが中止になった事、夫に言わなかったのか?

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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