光が67 ページ21
ステージには背の高い氷壁が円状に作られ、スタジアムは冷気によりかなり冷え込んでいた
見えない者は巨大モニターやマイク先生のアナウンスを頼りに状況を把握するものも多い
氷壁が張られているがその内で衝突音が聞こえる事で激しい戦いを繰り広げているのが分かる。時折閃光が走り氷が砕けるがすぐさま修復され一体何が起こるのかと一同は釘付けになった
氷壁の中、ステージからは既に地上3m程のスケートリンクが出来上がりその上で轟とわっしがぶつかる。氷と共に時に飛ばされるも直ぐに体制を建て直し真っ直ぐに向かってきた
ハアと吐き出す息が白くなる頃、氷の槍を片手に轟は言った
轟｢俺はまだまだ武装色を扱えない。早くてあと数ヶ月は無理だと言われた。
けど今黄猿と戦っていて何となくだが掴めた気がする」
貴｢2週間でなにか掴めるなんて羨ましいねェ........わっしは腕のみの武装色を習得するのに3年、応用も効かせれるようになるまで6年、武装色の次の段階とも呼べる今に至るまで更に3年と少しかかったのにねぇ」
轟｢悔しいが優秀な''師匠''が居たからな。でもちゃんと使えるわけじゃねぇ」
貴｢それで........こんな大きな氷壁とリンクを作って何がしたいんだい？ただ作るにしては形が綺麗すぎる｣
轟｢それは........今に分かるッ........！！｣
半身から炎が吹き出し、その勢いで加速。正面からのぶつかり合いは散々してきたが何か違う。その違和感の正体に気付くのは数秒後だった
強い個性を持つと慢心する
それはある種仕方の無い事だと思う。ましてや光なんてチートも良いところだ。
それは慢心だと、喝を入れる師も居なければ対等に戦える相手なんてつい最近まで居なかった
己に攻撃は当たらない。当たってもすり抜け通用しない
個性の強くて良い部分ばかりを見て己の弱点を軽視した結果、それはやがて痛みとなって帰ってくる
轟｢''
エンデヴァーの代表的な技である。拳に極限まで熱を集中させることで規格外の高熱を放出することが出来る
それをリンクの中心地に叩き込む。ジュワッと氷の溶ける音がした。その音と同時に体からこれでもかと言うほどの灼熱の炎が吹き出て熱された空気に息が詰まる
冷え切った空気が急激に温められ爆発が起こった
轟｢まだ........まだ''足りねぇ''.......もっとだ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほろほろ - 更新が楽しみです (7月22日 22時) (
レス) @page44 id: 281c217bcb (このIDを非表示/違反報告)
パイプ - 更新辞められたんですか？ (2022年12月31日 22時) (レス) id: a4d96164ad (このIDを非表示/違反報告)
ポロポロ - 更新辞められたんですか？ (2022年9月26日 1時) (レス) @page44 id: 4b4ac25f29 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー - この作品を見つけれてよかった！！！もっと探して早く見つけたかったほんとに自分にドストライクの作品で見れてよかったよ〜欲をいえば更新してほしいが中々難しそうですね？だが見たい見たいのだこの先にある次の話を無双を！見たいただ見たい (2022年8月14日 6時) (レス) id: 97a56caacf (このIDを非表示/違反報告)
ポロポロ - こうはもうしないのでしょうか？ (2022年7月1日 0時) (レス) id: d58ed94334 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼん | 作成日時：2019年9月10日 10時
