急げ ページ23
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部長「Aちゃん、内線。企画部から」
『あ、ありがとうございます！でます！』
Aちゃん他部署から人気なのどうにかならんの〜、と部長が呑気なことを言う。
人気というか、たまたま仕事を頼みやすいだけなのか、なんとも喜べない感情。
『えっ、今ですか？これから？』
岩本「急ぎの案件で。すいません」
電話口の岩本くんの慌て方からして、何かあったことは明らかだった。
時計を見ると、17時ちょっと前。
人手はたくさんあるだろうから、18時にはなんとか間に合うかも…と考えつつ企画部へ向かう。
女「さっくんいいの〜？笑」
佐久間「……全然よくない」
女「ふふふ」
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『岩本くん、遅くなってごめんね』
岩本「こちらこそすいません。確認不足で…。ここなんすけど、」
たまたま岩本くんの企画書にミスがあり、営業の資料にも支障が出そうだったとのこと。
岩本「申し訳ないです。今日残業になりますか…？」
『ううん、大丈夫！こちらこそ気付いてくれてありがとう』
他の企画部の人も、今日気付けてよかった、と口を揃えて岩本くんに言っていた。
岩本くんも強張っていた表情からほっとした表情になったので、私も安心した。
『………わ！！！18時すぎてる…！！！』
時計を見ると、佐久間くんのだと思われる字で書かれた、例の待ち合わせ時間はとっくに過ぎていた。
『っ、岩本くん、ごめん！戻る！！』
呼び止められたけど、今はそれどころじゃない。
いつもならエレベーターを待つのに、今日は待てない。はやく、はやく。
慌てて階段を登り、7階へ向かう。
「資料室」と書かれたドアをゆっくり開けて中を確認する。息がきれている自分の呼吸がうるさすぎて、中に誰がいるか分からない。
『………佐久間くん？』
すやすやと机の上で眠る佐久間くんがそこにいた。
ゆっくり近づいて、佐久間くんの横にしゃがむ。
『…待たせて、ごめんね』
顔にかかる前髪をそっとよけて、佐久間くんの寝顔をのぞきこむ。
『………かっこいい、』
素直に口に出せば、また胸が苦しくなる。
ほっぺに触ろうと思って指先を伸ばすと、
『っ、わ！』
「ちゅー、してくれないの」
舌足らずな話し方で、綺麗なその目を静かに開いた佐久間くんと至近距離で目が合った。
「ちゅー、して」
この人の色気、色々と問題だと思う。
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ぴよまる(プロフ) - たまきさん» たまきさん、素敵な言葉をありがとうございます◎岩本さんのお話は、佐久間さん内でしょうか？それとも別物でしょうか？もしご希望あれば教えてください♪ (2021年2月4日 18時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 完結、おめでとうございます！そしてお疲れ様です！とても面白くて、毎回更新されるのが楽しみでした。もしよろしければ、岩本さんのお話も書いていただきたいです！ご検討よろしくお願いします。 (2021年2月4日 11時) (レス) id: bb8fb0fba1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - りーぬさん» 嬉しいです…ありがとうございます◎番外編などなど、書いていこうかなぁと準備しています♪ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます◎どんなお話、シチュエーションをご希望ですかー！？書く準備進めています！ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - NORIさん» ありがとうございます…！その後はどんなお話が読みたいでしょうか？(^^)書く準備すすめております〜◎ (2021年2月1日 20時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2021年1月22日 11時
