2話 薬研と鶴丸 2 ページ3
包帯が巻終われば
助かった、ありがとうと
礼を言われる、それに返事し道具を片付ける
戦装束にまた身を包む鶴丸の旦那が
俺に言う
「俺と三日月は
お前と一期みたいに兄弟柄ではない
俺にとって三日月は
追いかけたい程、憧れた男だ
五条は三条宗近が打った三日月に憧れ
その気持ちが強かったんだろうな
だから俺が生まれた
俺も五条と同じように三日月を一目見た時
惚れたような感覚に陥ったが
それはきっと『憧れ』だ
五条が抱いたそれが俺の中で芽吹いたのだろうな
刀は打った人の気持ちが篭れば篭るほど
刀に影響する、五条が抱いた憧れが俺に追いかけたいと駆り立てたんだろうな
まぁ今となっちゃそれは昔よりも
薄くはなったが、やはり
再会しても俺の中には今だある事には変わらない
だが、三条と五条は師弟だったからな
少しは兄弟柄みたいなもんが
俺と三日月にもあるかも知れないな」
鶴丸の旦那が昔を懐かしむような顔
穏やかな顔をするようになったもんだ
これも大将のおかげだなと
思って鶴丸の旦那を見つめていた
羽織に腕を通した鶴丸の旦那が
障子を開けば、そこには三日月の旦那
なんだ、君
桔梗の傍にいると思ったが…
そうか、俺が心配で来たのか？
鶴丸の旦那がそう聞けば
当たり前だ、桔梗も心配だが
鶴の事も心配だ
そう言った三日月の旦那
君がまだ俺の所へ来ると言うことは
まだ大丈夫か、そう呟いていた
俺っちが、何がだ？と聞けば
何俺の独り言だ、気にするな
そう返された
そら、早く桔梗の所へ戻ろうぜ
先に歩いて行く鶴丸の旦那を
追うように
俺っちと三日月の旦那が歩いた
大将の部屋、審神者の部屋では寝かせられないため、三日月の旦那が
閉じ込められていた部屋に寝かしていた
中へ入る、加州の旦那が
涙を溜め大将の手を握り
眠っていた、ごめんね…と寝言で言っていた
鶴丸の旦那が羽織から出した楓
手土産、そっと枕元へ
薬を飲んだおかげが辛そうだった息が
落ち着いていた
「あと数日すればよくなるさ
安静と栄養だな」
「栄養は僕と伽羅ちゃんに任せて！」
「安静は…僕が添い寝を
してあげようかな」
「兄者！それはダメだ！」
「どうして？
あ、寂しかった？じゃ鼻丸も一緒に寝る？」
「それは名案…俺は膝丸だ、兄者」
「添い寝だと？
斬られたいのか？源氏の」
「三日月、嫉妬？
嫉妬は良くないよ、鬼になるからね
鬼なら斬らなくちゃね」
「おい、髭切
三日月を煽るな」
「喧嘩なら外で殺って下さい」
「一兄…」
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした！なにぶん、ハマったの最近なんです！ (2019年6月21日 1時) (
レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!６月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベスくん | 作成日時：2019年6月8日 23時
