行きつけの喫茶のアルバイトが余りにも元彼に似ているので取り敢えず一発殴りたいです。

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「元カレ」









「え？」









「元彼に似てんの。顔も声も全部。」









別になんかやましい事があるわけじゃないのにやたらと喉が渇きアイスティーを飲み干す。









「へぇそうなんだー！」









デリカシーなんてまだ知らないであろう歩美ちゃんはそれなら絶対聞かなくてはとでも言うようにもう一つ爆弾を落としてきた。









「なんで別れたの？」









「あー来たかー。元カレのソックリさんに別れた理由聞かれんのなかなか辛いな」









少しふざけて返すと安室さんがちょっと申し訳なさそうに顔を顰めた。









「…僕どこか行きましょうか？」









「あんたが聞きに来たんでしょうが。まぁいいよ。本人に愚痴言ってるみたいでスッキリしそう」









一つ背筋を軽く伸ばし前を見る。おい、安室さんいつの間に座ったんだ。どこか行く気なかっただろ。(※ありました)









「振られたんだよ」









「えぇ！？なんで、陽菜お姉さん可愛いのに！！」









「はは、ありがとね。でも事実なんだなぁ…」









「どうして振られたんですか？」









光彦くん久しぶり。←









どうしてねぇ…んな、おばさんの事情話していいのかなぁ…でも聞いてるのそっちだしなぁ〜…









「うーん…なんか、私の元カレも警察でさ。直接言われた訳じゃ無いけど危険な任務、入ったんだろうね。」









ここまできたらヤケだ、あいつの醜態晒してやろう。

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