【妖怪学園Y】重度の猫好きがYSPクラブに入ると……？3【寺刃ジンペイ】

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ど、どうしよう……皆釣られちゃった……。

えっ……！

どうしよう！！なんかこっち来る！！

「消えろ……お前は……キエロ！！！」

そう怨霊は叫び散らし、再度鋭い凶器を向けてきた。

やっぱり僕は皆のそばに居たらいけないんだ……。

足でまといになるし……怖いし……！！

「Aさん！！」と、マタロウが言っていたようだが、聞こえなかった。

グッと目を瞑り、自分を最期に責めた。

「さっきからさぁ……Aを狙い過ぎじゃない？」

えっ……？

この声は……フユ？

声に反応して瞑っていた目を恐る恐る開くと、

やはりそこにはフユがいた。

フユは猫又の様に2本に分かれているしっぽを伸ばすことが出来る。

2本のしっぽを駆使し、鋭利な部分を敵に向けて針を止めてくれていた。

「なんだと？そいつが優勝を取るのが＿＿！！」

と、怨霊は反論するが

「そいつだって……？お前がAをそいつと言える身分など無いんだよ！！」

フユは怒りを顕(あらわ)にして言った。

共に針を止めていたしっぽを伸ばし、

鋭利な先端を敵の顔面ギリギリに突きつけた。

「くっ……」

その僕から見たら可愛い威圧にたじろいだ敵。

「さぁ、A！変身だよ！」

フユは僕を振り返りそう言った。

「へ、変身……？！で、でも……。」

確かに僕には変身という手があるが……。

上手くできるのか……？この、僕に……。

「でもじゃない！！…皆を、助けたくないの……？」

強い言葉で僕の瞳を見つめて問うフユ。

「っ……助けたい。助けたいに決まってる！！」

ただ気持ちを爆発させた。

助けたいよ、でも……！！

「じゃあ、いくよ！！」

フユはいつものように僕の肩に乗り、言った。

強引だったが、それが助かった。

そうか……僕がやらなきゃ、ダメなんだ！！

「………うん……！……変身！！」

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