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「どうしたんだろう。あのジンペイ君がぼーっとするなんて……。珍しい事もあるもんだね。」
と、マタロウが言う。
いつもワイワイはしゃいで静かになる暇もなさそうな雰囲気なやつなのに。
ぼーっとしたところを初めてみた。確かに珍しい。
そんな時、また司会の声が聞こえた。
「エントリーナンバー51番!小間サン太夫!!」
「わっ!僕も行かなきゃ!」
と、コマ君も急いで舞台の方へ駆けて行った。
「じゃあ僕達も行こうか。Aさん。」
マタロウや僕もジンペイ達との連番だからすぐ出番がくる。
「うん……。」
恥ずかしくて心の準備をしながら返事をして舞台に向かった。
こうしてとりあえずランウェイを歩き、コンテストを終えた。
***
「というかふぶき、今更だけど何でメイドなの……?」
と、メイド服をチョイスした理由を今更気になり聞く。
「え〜?そんなの決まってるじゃない!男子ウケがいいからよ!可愛い女の子にはメイド服を着てもらうのが夢でしょう?ねー?マタロウ君?」
ふぶきは理由を教えてくれた。
だが、何故かマタロウに同意を求めた。
男子代表ということだろうか。
「えぇっ?!ま、まぁ……そうかなぁ……。」
驚きながらも渋く同意を示した。
何故か赤面していたが、それは想像したからだろうか?
「そ、そうなんだ……。」
男子ウケいいんだ……。
と、そんなことを話していると、
司会の人の声がマイクを通し、辺りに響き渡った。
「皆さん!!大変、お待たせ致しました!ただいま結果が出ました!ではでは早速!第3位からの発表をさせていただきます。第3位は!!____さん!!」
知らない名前が発表される。
まぁ、きっと自分は上位には居ない。
というか別にいなくていい。
と、僕は思うのだが……。
「駄目よ……!Aは一位じゃないと!!この私がプロデュースしたんだからね……!!」
「こい……!こいっ!一位!!」
と、ふぶきとジンペイだけは熱くなっていた。3位で呼ばれた人が舞台に上がって行った。
「第2位は……!!我が部長、女ソウ(じょ そう)さん!!」
また知らない名前だった。
だが、舞台に現れたのは知っていた人だった。
「あ!あれ!Aにぶつかってきた野郎じゃねーか!」
と、舞台の上へ向かう女装姿の彼の背中に指を指したジンペイ。
確かに、僕にぶつかってしまった人だった。
「というか、あの人部長さんだったんだね。」
コマ君が思い出すように言った。
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ゆき猫(プロフ) - 黒曜楼乱さん» ワイルドボーイ登場です!これからトワイライトセブンも始まりますが、できるだけワイルドボーイに活躍してもらう予定です!じゃれあい…まだ内容は決まってませんが、頑張ります!骨は拾っておきます笑 (2021年1月25日 6時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - あ、あああ、遂に!登場!ワイルドボーイ!この日をどれだけ楽しみにしていたか…じゃれあいも楽しみにしてます。やばい、じゃれあいで尊死するわ、絶対。骨は拾ってくれ… (2021年1月25日 0時) (レス) id: 461a2e2951 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき猫(プロフ) - 黒曜楼乱さん» ジンペイはバカでアホだけど、底知れぬ優しさを持っていて欲しいです((フユは過保護過ぎる位が可愛いですね笑最推しはワイルドボーイ何ですか!ではでは、力を入れて頑張りますね! (2021年1月18日 0時) (レス) id: a93230bf5d (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - ジンペイくん優しいねぇぇ〜。ユキちゃん可愛いんだが?もうお母さんじゃん!私の最推しHEROワイルドボーイの登場も近いのでは!?楽しみにしてます〜! (2021年1月18日 0時) (レス) id: 461a2e2951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき猫 | 作成日時:2021年1月7日 22時