【妖怪学園Y】重度の猫好きがYSPクラブに入ると……？3【寺刃ジンペイ】

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Noside

石造りのあの場所に目つきの鋭い男子生徒が、

パソコンに手をかけながら、一枚の紙を見つめていた。

そんな時声が聞こえた。

「会長。」

またあの秘書の様な男がドアを開け入室して来た。

「ん？」

目つきの鋭い男はその声に反応したことから、

この男は会長だと分かる。

「YSPクラブが、Yサークルの解明に乗り出した様です。」

やってきた秘書の様な男が会長にそう言った。

「何…？愚かな。あの場所は我々UFO研究クラブが一年以上調べ続けてきた。それでもなんの手がかりも掴めなかったのだ。そう簡単にYサークルの謎が解けるはずがない。」

会長は信じられないと言葉を並べた。

「しかし、学園七不思議を解明した彼らなら……あるいは＿＿＿」

秘書はYSPクラブにはそれくらいの力量が備わっているのではと考えたが、

「有り得んっ！！」

と、会長はそう力強く言って秘書の様な男を睨んだ後立ち上がり、

そのまま退室して行った。

＊＊＊

会長と呼ばれた男は暗い部屋にやってきた。

そこは、UFOの模型のようなものからライトが照らされていた。

UFOがあるところから見るとUFO研究クラブの部室だろうか。

会長がドアを開けた音に反応して、部室に居た白衣の男子生徒が振り返った。

その一人の茶髪の男が、

「部長！」

と会長に言う。

この会長と呼ばれた男はUFO研究クラブの部長でもあるらしい。

「久しぶりですね！」

もう一人のイケ顔の男は会長にそう言った。

「Yサークルの調査は？」

会長は返事をすること無く、聞きたいことを聞く。

「少し分かってきましたよ……。」

茶髪の男が少し得意げに言うと、

茶髪とイケ顔の男は口角を上げた。

「ほぉ……。」

と、会長は目を少し開いた。

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