【妖怪学園Y】重度の猫好きがYSPクラブに入ると……？3【寺刃ジンペイ】

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「あとは…………あっ！なぁなぁ！Aは恋とかしたことあるか？！」

と、急に顔を近づけ聞いてきた。

「こ、恋？！え〜……ない……かな。」

男子と恋バナ？！と、一瞬焦ったが、

恋をしたかと聞かれて思い返してみると

ない気がする。

そもそも小さい頃から女と認知されなかった気がする。

スカートは履いていたものの、

ぷりぷりとした女の子ばかりが周りにいて、

こんな女の子らしくない奴は女とされなかったのかもしれない。

まぁ、女子力が欠けてたってやつだね。

それよりか、見た目も中性的で口数が少ないことから、

男子と間違われることが多くなった。

男子と接触する機会も少なければ、

女子と恋愛する気もサラサラない。

男子が絡んでくることはあったけど……。

コミュ障というか、男子と話すことに慣れていないからか、

向こうから徐々に離れていって、僕はいつも一匹狼みたいな扱いになった。

だが、いじめを受けることも無く、

いい距離で接してもらっている。

………なんか、何とも虚しい事しか頭に浮かばなかった。

「Aって、モテるよなぁ〜！すっげぇ羨ましい。」

「えっ？そうかな……？」

確かに女子にはモテてるかもだけど……

あんまり嬉しくない。

「俺もモテてーなぁー……。」

ジンペイは目を瞑り上を向きながら言った。

「え？ジンペイが？？」

ジンペイが同年代の女の子にモテたいと言うのか。

「おぉ！大勢の熟女に追いかけられる俺！最高だよな！！」

ガッツポーズで目を輝かせながら言ったジンペイ。

「あっ……熟女……。」

やっぱりね。まぁ、それがジンペイだしな。

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