第100話 ページ4
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秀「馬鹿にして馬鹿にして馬鹿にしてぇっ」
ぶすぶすぶす、とさらに突き刺す。
秀「あのクソバカ王、私が一生懸命なのを見て、面白がってたのよっ!!」
____ついに劉輝の「昏君のふり」がバレたのだ。
珠「面白がってはいないと思いますが……」
珠翠は、秀麗の「実家に帰らせていただきますっ」の言葉にひどく狼狽えた王が、この寝室に秀麗を放り込んで閉じこめた時の慌てぶりを思い返した。
珠「あ、そういえばこれを、香鈴から預かって参りました」
なんとか秀麗をなだめようと、珠翠が取り出したのは。
秀「あら、これって____香料?」
珠「ええ。なんでも秘伝の香だとか」
珠「就寝前に焚くとよく眠れます、と言っておりましたよ」
珠「秀麗様の大騒ぎに、ひどく心を痛めておりましたから」
秀麗は顔を赤くした。
確かに、少し騒ぎすぎたかもしれない。
秀「……お礼言っておいてくれる?」
秀「ありがたく使わせていただきますって」
珠「今宵は、お一人でおやすみになるのですか?」
問われて劉輝の「暗所で一人恐怖症」とAとの約束を思い出し、やや胸がちくりとしたが、今度ばかりは怒りのほうが勝った。
秀麗はもう一杯茶を仰いだ。
秀「来たら叩き出してやるわっ」
そう息巻いて、再びぐさぐさと刺繍針を突き刺したのだった。
名「秀麗、大丈夫?」
突然聞こえた心配するようなAの声。
部屋の扉から顔を覗かせていたのは________
秀「えっA!?」
疲れたような顔をしたAであった。
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咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2021年4月30日 0時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ラフェルさん、ありがとうございます!!更新できなくてすみません。時間が無かったり、学生として忙しかったりするので、なかなか出来ていないのが現状です。申し訳ありません!出来るだけ頑張ります。 (2020年6月22日 14時) (レス) id: 81545e79a5 (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - すみません、分かりにくかったでしょうか?オチは決まっているので、お話が進むのをもう少し待っていただけると嬉しいです (2019年6月1日 8時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - オチは決まってるんでしょうか?なんだか先が見えなくてモヤモヤします。 (2019年6月1日 7時) (レス) id: e7610b422d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年4月20日 16時