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第110話 ページ15

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楸「おや、随分高い評価をして頂けているようで」



劉「評価じゃない。知っているんだ。頑固で融通が利かなくて斜に構えていて、権力に絶対おもねらない」



劉「二人ともに過去何度も馬鹿な上司に辞表叩きつけて、その度に紅藍両家がとりなした」



劉「降るような良縁も片っ端から断って。傲慢なくらい自尊心が高くて、自分に確固たる自信と信念があって、理不尽に頭を下げることを良しとしない」





楸瑛と絳攸は沈黙した。





……これは褒められているのだろうか?





だが____悪くない。





二人の青年は不敵に唇を釣り上げた。





楸「では、主上のそのおめがねでは、静蘭は白だと?」



劉「そうだ」





優しい笑みが嘘だったことなど一度もない。



それを劉輝は信じている。



その迷いのない目に、楸瑛は笑った。





楸「____合格です、主上」





楸瑛は袷から一枚の書状を取り出した。





楸「静蘭の書き置きです。本当は見せるなと言われてたんですが、そこまで言い切られてはね」





劉輝は手渡された書状に視線を落とした。



それを隣から覗き込んだ絳攸の目が、文字を追ってすぐに大きく見開かれた。



書状をもつ劉輝の手が震えた。





____これ、は。





劉「……楸…瑛は知って、いたのか?」



楸「剣筋にも見覚えがありましたし、個人的にも彼には色々ありまして」





彼は楸瑛を見上げた。



情けなさそうにその顔が歪む。





劉「……余は、ぜんぜん……気づかなかった」



楸「仕方ないですよ。あの顔で二十一と言われれば信じますよそりゃ」





わざと軽く受け流されて、劉輝はぐっとにじむ涙をぬぐった。



今は、それより先にするべきことがある。





絳「……だが待てよ」





書状の中身を反芻していた絳攸が、ふと眉間に皺を寄せる。





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咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2021年4月30日 0時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - ラフェルさん、ありがとうございます!!更新できなくてすみません。時間が無かったり、学生として忙しかったりするので、なかなか出来ていないのが現状です。申し訳ありません!出来るだけ頑張ります。 (2020年6月22日 14時) (レス) id: 81545e79a5 (このIDを非表示/違反報告)
フローラ(プロフ) - すみません、分かりにくかったでしょうか?オチは決まっているので、お話が進むのをもう少し待っていただけると嬉しいです (2019年6月1日 8時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - オチは決まってるんでしょうか?なんだか先が見えなくてモヤモヤします。 (2019年6月1日 7時) (レス) id: e7610b422d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フローラ | 作成日時:2019年4月20日 16時

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