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#91 ページ8

星海side



「違う?本人が言うことをどうして断定できるの?」



いつも俺より何歩も先を歩くAが、俺の言葉に動揺しているのが目に見えた。



「飽きたんなら、なんでまだバレーに関わってんだよ」



俺が惚れたプレイヤーの辞めた理由が『 飽き(・・) 』なんて絶対認めたくない。

Aが反論しようと口を開きかけた時、俺は彼女の言葉を遮った。



疲れた(・・・)

「…っ」

「それが、お前の本音だろ」



黒い瞳が、小さく揺れる。



「…っ、どうしてそう思うの」



隠して、強がっているのなんて目に見えていた。



「…俺が惚れたプレイヤーは、そんな簡単には降板しないのでね。」

「敵わないなぁ」



小さく笑った彼女は多分、バレーをするには少し優しすぎたんだ。



チームメイトや監督からの重圧(プレッシャー)

相手チームの優勝への思い。



全部背負ってコートに立っていた。



「…そんなに、背負う必要なんて無いのに」

「それが出来ないからこうしてマネージャーとして携わっているの」



それぞれ違った力を持っていた。

押し潰されずにバレーを続けるなんて、普通の人間にはなしえない技。



「最初に無理だと気づいたのは割と早かったよ」



彼女は、ぽつりと呟いた。



向いていなかった(・・・・・・・・)んだ。私には。」



その言葉に、反論はできなかった。



「2年の夏 私はバレーを放棄することを決めた。」



さっぱりとした笑顔を浮かべた彼女は、体育館のライトに照らされ、輝いていた。



「星海くんの言う通り。私がバレー界から姿を消した本当の理由は、疲労だよ。」



“これ以上、この世界にいたら潰される”
そう、感じたんだ。



そう言った彼女に言える言葉は見つからず、アップを伝えに来た先輩が来るまで、ただその場に俺は立ち尽くしていた。

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虹希(プロフ) - 水無月さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!待っていてくださるなんて…!本当にありがとうございます! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - あまねさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これから単行本を入手し、少しずつ更新していきます…! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくなんでもっと早く出会わなかったのか後悔しています((更新いつまでも待ってます!!!!応援してるんで!! (2021年8月16日 20時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年8月15日 14時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ハルジオンさん» ちまちま更新再開しようと思います!よろしくお願いします… (2021年2月5日 18時) (レス) id: 522ef85b27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月24日 8時

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