全日本ユース専属マネージャー【ハイキュー】

#２６ ページ27

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「おぉ…」



とんでもない速さで打ち込まれたそれに、思わず感嘆の声を上げる。



「これかぁ噂の速攻」

「知ってますか？」



黒髪の2年生に声をかけられる。



多分この人は、和久谷南高校と対戦した時に主将の代理を務めていた人だ。



「まぁ…有名ですよ。とんでもない一年がとんでもない攻撃を仕掛けてくるって」



事実、ユースで知らない人いなかったしね。



みんなの認識は若利さん倒したチームって感じだったけど。



「飛び道具だけでないことは明らかだし。」



リベロくんに目を向ける。



ジャンプフローターのサーブが拾えなく、練習しているようだった。



「圧倒的オーバー苦手…？」



速いジャンフロの人もいた。



白鳥沢ん時より、圧倒的に“上手く”なってる。



オーバーのコツは私に聞くより影山くんに聞いた方が手っ取り早いし正確だから放置しておくとして…



「あの」



私はジャンフロを打つ人に声をかけた。



「ご存知でしたら申し訳ないですが…」



彼は多分、意識していない。



「もう少し、ボールの緒を意識した方がいいですよ。」



空気を入れる部分を見て、そこで変化を操れる。



「例えば下にしたらボールは落ちる変化になりますし」



上にしたら伸びる変化になる。



サーブ権がある人の最大の武器は、この操り。



得にジャンフロなんかはそうだよね。



クスリと笑みが零れた。

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