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「ふわぁ…」
眠い。昨日徹夜してしまったからなんだけど。
クマできてないかな、疲れた顔してないかな…。
デート前の彼女か俺は。
病室の前まで来て、ドアを開けようとする手を止めた。
「な…んで…？」
何が「なんで」なんだ？
誰か来てる？いや、話し声は聞こえない。
…顔を見れば分かるかな。
_なんて思ったこと今後悔してるんだけれど。
「翔くん、お土産。あ、それ読んでくれてたの？」
「あ、うん。お土産って？」
ああ、そっか。本読めないんだね？
明らか動揺してるよ。手足の麻痺出てきたの？
聞けない。そんなこと聞けない。
気付いていないふりを続けた。
「そうそう、チャッチャラーン♪」
「未来道具じゃないんだから。何？これ。」
「絵。俺が描いた。」
そう、徹夜の理由はこれ。いつも一緒に居られるわけじゃない。面会時間だって限られてるんだし。
でも俺が居ない間も君は闘い続けるんだって考えたら、絵しか思い浮かばなかった。もっと勉強しておくんだったなぁ。
「嘘！智くん絵も描けるの！？」
「絵もって。絵ぐらいしか描けないよ。」
「凄いよ、すっごく綺麗。」
『凄いよ、すっごく綺麗。』
その一言が頭の中でこだましている。
徹夜して良かった。久しぶりに君のキラキラした顔が見れたから。
「ちょ、これ飾ってよ、そこに。」
「えー、飾るのー？恥ずかしいじゃんか。」
「良いじゃん、最近雨ばっかだったんだもん。」
そうだね、最近雨ばっかだね。
君の心の中を表しているみたいだね。
俺の心の中を表しているみたいだね。
飾るとまた『すごーい…。』って絵を見続けた翔くん。その姿にまたキュンとくる。
もし、いや、絶対ないけど、君がいなくなっても俺の恋色に染まる心は消えないんだろうなぁって。
君がいなくなるわけないけど。
そんなこと考えてしまったことも今後悔している。
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永遠-towa-(プロフ) - サさん» コメントありがとうございます！感動していただけたようで良かったです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！これからも頑張ります(o^^o) (2016年1月9日 13時) (
レス) id: 5f2ae027a5 (このIDを非表示/違反報告)
サ - 感動しました。素敵な作品をありがとうございます （；＿；） (2016年1月9日 1時) (レス) id: 60f39c76f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月6日 14時
