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JU side
今日はAさんに会える。
嬉しい気持ちと悲しい気持ちで感情がぐちゃぐちゃだった。
僕は今日、彼女に別れを告げる。
彼女のことを嫌いになったわけじゃない。
むしろ前よりも好きで、大好きで苦しいくらい愛してる。
でも気づいてしまった…
彼女の心の中に僕が居ないことに。
付き合い始めた頃は仕方ないことだって
分かっていたけど
無理をして僕に優しく接してくれる彼女を見るのがつらくなっていた。
今、彼女は僕のわがままで料理を作ってくれている。
『…そんなに見つめられたら緊張しちゃう。』
恥ずかしそうに笑うAさんを抱きしめたかった。
その気持ちを押し殺して
僕のために料理する彼女の姿を目に焼き付ける。
Aさんの料理はどれも美味しくて
僕の心を優しく包み込んでくれる気がした。
あぁ…
僕のことを少しでも愛してくれていたら…
Aさんの心に1ミリでも僕が居られたら…
決めたはずの気持ちが揺らいでしまうのは
彼女がとても素敵な人だから
心のどこかで諦めたくないって弱虫な自分が泣いている。
『…ジュヒョクさん？』
Aさんの声がしてハッとすると
いつの間にか本当に泣いていることに驚いた。
JU「…ご、ごめん。泣かないつもりでいたのに…」
『え？だ、大丈夫？なんで…』
JU「笑顔で別れようと思ってたのに…
本当に僕は意思が弱いな。」
『わ、別れる？どうして…』
驚いた顔をしたAさんの瞳が少し潤んで揺れている。
JU「やっぱり僕はAさんとお付き合いできそうにないから。」
『え…？』
お互いのために…
そう言えばAさんも納得してくれる。
そして、少しでも彼女が罪悪感を感じないように。
僕のわがままだと。
振り回したのは僕だからって…
そう言いながら心のどこかで
Aさんが引き止めてくれないかな、なんて
バカみたいな期待をしている自分がいた。
『それが…ジュヒョクさんの本心…なんだよね？』
違う…
そう言いそうになるけど、僕の良心がその言葉を閉じ込めた。
JU「………本心だよ。」
言葉と裏腹に溢れる涙が止まらない。
僕の気持ちを怪しまれないように
貸したお金の話をして誤魔化した。
彼女が居なくなった部屋は
急に暗くなったように感じた。
僕にとって彼女は光だったから。
テーブルに残された食器を眺めていると
枯れたはずの涙がこぼれ落ちて
まだ涙が残ってたんだって、泣き笑いした。
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み(プロフ) - a7iamsohappysmpさん» コメントありがとうございます♪続きが気になると言ってくれて嬉しいです。ゆっくりの更新で申し訳ないです。これからも楽しんでもらえるように更新がんばります(^^) (2022年8月8日 23時) (
レス) id: 6c8db559e4 (このIDを非表示/違反報告)
a7iamsohappysmp(プロフ) - とても続きが気になります！暑い日も続くので、体調に気をつけて、執筆続けてください😉 (2022年8月8日 16時) (レス) id: a0daac40fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2022年7月24日 23時
