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「誰もAのこと大事にしないならさ」
『?』
「俺が拾ってもい?」
『なにいってるんですか?』
「やな言い方だけど金ならあるから」
『あの』
「突き放したの俺なのにごめんね でももう危険な目に合わせらんないから どうせ俺がこのまま帰っても色んなやつと寝るんでしょ そんなの見てらんない」
すごく真剣な顔で 胸がどきっとする
『いやでも もうこんなことしないです』
「それ約束できるの?こんな悪い子 このままほっとくのは責任ってものがあるの」
大我さんは私が思ってたより 真面目で
大人だった そんな大我さんに迷惑かけたくない
『でもダメです たいがさん』
そういうと大我さんは少し考えこんで、また空を見上げた
「俺のこと好きなんでしょ」
なんでそんなこと聞くの?
黙り込む私に畳みかけるように問いかける
「どっち?」
『だいすきです』
「じゃあ決まりね」
ほらって手を貸されて立つと家に入れられて
荷物まとめてって言うからぱぱっとつめる
それだけでいいの?って笑う大我さんに
これから思い出は作りますって言うとまた笑って
手出さない保証はないけどね って切なそうにつぶやいた
私ならいくらでも手出していいのに
まえみたいに 冷たい手で 冷たい目で抱きしめてくればいいのに
大我さんになら壊されてもいいんだよ
だけど
大我さんはあくまでも親のつもりなんだろう
でもほんとはうれしくてうれしくて、大我さんの背中をみつめて
夢みたいな気持ちになった
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はむ(プロフ) - こまり ,さん» コメントの通知を切っていたので返信遅れてしまいすみません!そのような感想いただけて本当に嬉しいです泣 一応完結まで下書きにあるので更新お待ちください!最後までよろしくお願いします (2022年8月15日 2時) (レス) id: 502b185181 (このIDを非表示/違反報告)
こまり ,(プロフ) - とても素敵なお話で胸がギューってなりました( ᐢ ̥_ ̫ _ ̥ᐢ )更新楽しみにしてます♡♡ (2022年8月12日 5時) (レス) @page47 id: 12b1fa3c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はむ | 作成日時:2022年8月5日 11時