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お願いやから、注文したメニュー早く来てくれへんかな。



「Aちゃんは普段タレントしちょると?」


『そうですねえ……。タレントもするんですけど、普段はYouTuberをやってます』


「YouTuber? HIKAKINとかはじめしゃちょーみたいな?」


『はい! 私は2人とは違ってグループを組んで活動してます……』


こんなものもあるんですよ、とAは照れ臭そうにバッグの中から1冊の本を取り出す。



「東海オンエア完全攻略BOOK?」


『はい! この人達が私の仲間です』


東海オンエアというなら今も東海におるんかな。表紙のAはメガネのやつと1番身長の高いやつの間に挟まれ、少し作った感のある笑顔を見せている。

……にしても、このでかいやつとAが並ぶと身長差がすごいな。メガネのやつも大概チビで坊主のやつがそこそこに長身やから凸凹しとる。



「Aちゃんは男だらけの中で活動しちょっちゃね?」


『そうですね。いい人達やけどビックリするぐらい暑苦しい時があります』


そう言いつつもAの顔はゆるっゆるやった。悪い顔しながらも楽しそうに話してくれる。俺や卓さんがチームメイトを大切にするように、この6人がAにとって大切な存在なのは目に見えて分かった。



「お待たせしました、ビールとタン塩とハラミです」


店員によってビールジョッキが3つ、それぞれの手元に置かれる。



「Aちゃんが俺と出会って、遥輝と再会したのを祝して乾杯でもするか」


卓さんと目が合う。やるよな、と言わせんばかりの視線が痛い。



「そ、そうっすね!」


「じゃあ乾杯の音頭お願い」


この人無茶ぶりがすぎる!
さっきまで話に着いていけへんくてお冷をちびちび飲みよった俺に!?



『んふふ』


俺の動揺を感じているのか、Aはくすくす笑っとる。他人事やと思いやがって薄情な女やで。



「……乾杯!」


『かんぱーい』


「遥輝の割には普通やったな」


そりゃ突然やったから……
カチッ、カチッ、とジョッキをぶつけて、口に1杯を含む。

今日は午前中がオフで軽く筋トレしてテレビ見て、夕方にやっと軽い仕事をこなした何でもない1日やったけど、仕事終わりのビールは美味い。



『美味しい……』


ただ、中3で成長の記憶が止まっとるやつと酒を飲むのは不思議な気分や。

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あおやなぎ(プロフ) - はるちゅんさん» ありがとうございます(^^) これからじゃんじゃん進めていくので楽しみにしていてください〜! (2019年9月1日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - うおっ、最強!更新頑張ってください!お気に入りに入れます! (2019年9月1日 22時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおやなぎ | 作成日時:2019年8月29日 22時

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