2 ページ4
「そうだよね、今から2人と会えるんだよね」
そう言って立ち上がる
「だけど、ねぇ何で2人は来ないの?」
圭人が小さくたずねた
「薮ちゃんも光くんも、何で楽屋に来てくれないの?」
堪えていたのか声は泣きそうで、
久しぶりにこんな圭人を見た
「それは…」
いのちゃんも考えてたんだろうな
けどテンパってる俺たちの事を考えて口にしないでくれたんだ
「ね、俺たちから行こうよ
2人のとこにさ」
ゆうやがそう笑うといのちゃんの肩を軽く摩る
「そ…そうだよ!!とりあえずこの世界では俺たちはYa−Ya−yahの後輩な訳だから…挨拶っていうていで会いに行こうよ」
ゆうてぃがそう言うから俺たちは「そうだよね」と楽屋を出た
『2人を迎えに行こう』そう思いながら
『Ya−Ya−yah』そう書かれた楽屋は実は2つ隣ですぐで、心の準備をするのに深呼吸を繰り返して
恐る恐るドアをノックした
「はーい?」
優しい声色はどこかやぶちゃんの様で
けど開けた先に居たのはやぶちゃんじゃなくて、
『太陽』くんだった
「あ、待って
ちょー、Hey! Say! JUMPの子達来てくれたよー」
太陽くんは楽屋の奥に向かって大声を出した
「遠慮せず入れよー」
そう言って太陽くんに招き入れられるように中に入るとテーブルにしょおんくんが居た
見渡せば楽屋のソファーに座るひか
それから、壁にもたれながら俯いてるやぶちゃん
「し、失礼します」
何となく違う雰囲気に飲まれながら楽屋に入ると、
ソファーのひかがチラリと俺たちを見た
「ひ、…ひかる、くん」
チネンがひかを呼ぶ
ひかはソファーから立ち上がると俺たちの方へと歩いてきた
「今日はよろしく、Hey! Say! JUMPの皆」
雰囲気の違う笑い
いつもと違う柔らかい様な、お兄さんの様な
そんな笑顔
「ひ、ひか…?」
手を握られたチネンが硬直している
ひかはまるで俺たちの事を何も知らない様に、
知らない顔で笑っていたから
「あ、あの…宏太は…?」
チネンの言葉に「宏太?」そう首を傾げながら
「薮のこと?」
とたずねるからチネンは言葉を失いながらも頷く
「やぶー?お前も挨拶しろよー」
ひかがそう声をかけると、壁にもたれるやぶちゃんが顔を上げる
ゾクリとした
立ち上がりこちらに来る姿
「や、ぶ…ちゃん…?」
大ちゃんの震える声が聞こえる
俺も震えてしまいそうだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kanata | 作成日時：2019年9月17日 21時
