25可能性(side:inoo) ページ28
「記憶、戻ったかも」
大ちゃんが起きてすぐ言い出した
俺も�睫擇眛韻枯辰鬚靴討�
こちらの世界での、自分達の記憶
9割ショックでしかなかった
その中でYa−Ya−yahの記憶があった
3人とも。
それは『憎しみ』だった
デビューを阻まれ、バックで踊らさせられた
屈辱に近い憎しみが刻まれていた
そしてデビューを果たし、爆発的な人気であらゆるメディアに取り上げられた
華々しいアイドル道を歩み始めた俺たちの前に再び現れたYa−Ya−yah
それまでの全てを払拭するかの如く洗礼されたダンスや歌…そして人柄が全てを攫うかの如くメディアから注目を浴びた
ジャニーズで1番と称されたHey! Say! JUMPは、
Ya−Ya−yahの再登場で2番手にと必然的に回され、
その間には埋めるにも埋められない大きな壁が作られた
女性ファンが多いジャニーズで、Ya−Ya−yahは男性ファンも日頃アイドルに興味無いであろうファンも多く抱え『アイドル』から外れている様で、けれど立ち振る舞いやコンサートでは『アイドル』の王道を歩んでいた
アイドルらしからぬ武器を磨き、そしてアイドルらしく笑顔を絶やさず振る舞うそのギャップに誰もが魅せられジャニーズの『王者』と呼ばれた
そんなYa−Ya−yahに対する記憶は色濃く刻まれていてその中に埋もれるように、JUMPデビュー前に薮が俺たち7人を集めていた記憶があった
それは自分達のよく知る薮の姿に酷似してるが、
19歳の姿をした彼だった
今思えばそれは苦言ではなくて、まるで
俺たちの世界の自分達になる様諭しているかとさえ思える。
けれどこちらの世界での俺たちは、
その言葉さえ素直に受け取らず、散々に批難や暴言を発し、しょおんが殴ろうとしてて
それを薮が止めると
『俺たちを超えてみろよ』と、
そう言った
それからの俺たちはと言えば、酷いものだ
そして俺は1つの疑念を抱いた
「で伊野尾くんの話の続きは?」
�睫擇�たずね、大ちゃんが『なんのこと?』と入ってき
「薮さ、記憶あるんじゃない?
戻ってんじゃないかな?誰よりも早く…
例えばYa−Ya−yahとしてデビューする直前のジュニアの頃に…」
そう考えれば、JUMPのデビューを遅らせた事も『学ぶ事がまだある』そしてバックに付かせたことも『技術力を学ぶ為』と納得がいく
俺たちに諭す様に言ったことも、デビューして個人プレーを行えば解散なんて視野に入ってくる
そんな俺たちの壁としてYa−Ya−yahが立ちはだかる事で負けん気になってそれを越えようとする
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作者名：Kanata | 作成日時：2019年9月17日 21時
