1目覚め(side:yamada) ページ3
｢っ!!｣
そこは楽屋だった
いつもと変わらぬ風景
いつもと変わらぬメンバー
そう思った
「涼介!!」
何でこんなとこに寝てるのか
俺はどうやら床に寝てたようで、目の前にチネンの顔
「え、何?俺なんでこんなとこ…」
体を起こすとメンバーが困惑気味に見てる
「何?俺がどーかした?」
たずねるといのちゃんが雑誌をバサりと渡した
何かいつものいのちゃんじゃない様な…
俺は雑誌を受け取る
それはよくお世話になっているアイドル誌
表紙には俺たちHey! Say! JUMPの名前が…
けど…
「
「っ、やぶちゃんは?ひかは?」
楽屋を見渡せど2人の姿がない
「ねぇ、いのちゃん!!何で?」
いのちゃんは渋い顔で俺の前にしゃがみこむと雑誌を取りペラペラとページをめくると再び俺に渡した
そこには
『Ya−Ya−yah』
そう大きく書かれやぶちゃんと、ひかがいた
Hey! Say! JUMPではなく、Ya−Ya−yahとして雑誌に映る2人は俺たちのよく知る2人とは別人の様な顔で映っている
何で?Ya−Ya−yahは…もう…
言葉がなかった
出ないまま見上げるとメンバー全員が同じ様な顔をして俺を見ていた
「山田、俺たちも少し前に目を覚まして…
そしたら雑誌があったんだ
それで何気なく見てて、お前と一緒だよ
JUMPが7人で何でって思ったら『Ya−Ya−yah』が居て、そこに薮と光が載ってた」
いのちゃんは寂しそうにそう呟いた
「携帯で検索してもHey! Say! JUMPには元から2人は居なかった
そして2人は俺たちより1年前にYa−Ya−yahとしてデビューしてるって…そう書いてあった」
そんな…
「涼介、ここは僕たちの知ってる世界じゃない
こんな非現実信じられないけど、
ここは僕たちの知らない世界なんだ。
それでこの世界では、Ya−Ya−yahは存在してる
だから宏太もひかも、JUMPには居ない」
チネンが悔しそうに呟く
それはそうだ
やぶちゃんと1番親しいんだから
「…うそ、だ」
嘘だ、JUMPに2人が居ない?
右も左も不安だらけだった俺たちを支えてくれてたのはあの2人だった
誰より追いかけた背中は、あの2人だった
「山田、しっかりしろよ」
大ちゃんが背中を叩く
「これ」
手渡された台本
タイトルは『Ya−Ya−yah』
ゲストには俺たちHey! Say! JUMPの文字
収録は15時
時計を見ればあと30分に迫ってる
つまりは俺たちは今からやぶちゃんとひかに会う
「大丈夫だって
薮も光も今頃訳がわからずテンパってる」
いのちゃんが笑ってどこかホッとした自分がいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kanata | 作成日時：2019年9月17日 21時
