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〈_HSside_〉
僕に…優しさ?
そんなもの、無い。
"『ホソク』"
"『なぁに?』"
"『お前だけは、父のような死に方をしないでくれ。…お前は優しすぎるから、心配なんだ』"
"『…』"
"『父さんを安心させるために、優しさを捨ててくれ…。できるか?』"
"『…ぅん』"
ただ、矛盾している事がある。
俺は…Aに嫌われたくない
…そう思ってるから。
その証拠に、吸えない。
ただ、怯えた目をされて、体が疼くのも本当。
自分でも自分が分からない。
ははっ、怖いよね…
もう、我慢の限界だった。
ただでさえ、この状況で大変なのに。
熱を帯びた、少し怯えた目で
「ホソクさん…、いいですよ、」
「ホソクさんが楽になるのなら、吸ってください」
そんな事言ったら、理性というネジは外れるに決まってる。
首筋に顔を埋めてやると
少量の汗の匂い、
部屋のバニラのような匂い、
首筋からほんのり香る上品な薔薇の匂い、
女独特の甘ったるい匂い、
僕を含め5人の男に吸われた事を示すかのように強く発されるファナリ独特の、ヴァンパイアの興奮を掻き立てる匂い。
それらが混ざりあっていて、頭がクラクラした。
スッと舌を這わしてやると、肩をビクつかせながらいやらしい声を出すA。
そのまま上に這わして、耳を口に含む。
優しく舐めてみると、だんだんAの呼吸が荒くなり、声を抑えているよう。
ねぇ…ちゃんと聞かせてよ、
集中的に攻めながら、唾液で音を出してやると
…我慢できなかったのかな?
子猫みたいな可愛い声を出した。
…なにそれ、可愛い
HS『…そんな声でるの?』
「っ、…」
HS『かわぃ…』
「ゃ、…」
耳元で囁かれるのが嫌だったみたい。
…でも、目は蕩けてる。
HS『耳弱いの?』
「違っ」
HS『…ふーん』
Aの可愛い反応を見ていると、
体こそ疼くものの、ヴァンパイアの本能的な欲は治まったような気がする。
逆に、雄としての欲は溢れるほど溜まっていく。
「っん、」
膨らみに手をやると、ビクッと跳ねる体。
シャツに手を滑りこませて、胸を守っている布を上にあげてやる。
…物欲しそうな顔しちゃって、可愛い
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年3月12日 17時) (レス) @page33 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
mickey JM_(プロフ) - すごく面白くてずっとドキドキでした!続き楽しみにしてます!更新どうぞよろしくお願いします! (2020年1月9日 3時) (レス) id: 1049690fed (このIDを非表示/違反報告)
てぎてぎ - めっちゃ面白いです!ハマりましたw更新待楽しみにしてます (2019年1月18日 23時) (レス) id: ac34a0d44c (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 雑食おおかみさんの小説は全部読んでます! どれも面白くて最高です! 日々の生活が忙しいのは重々承知していますが、更新のほうをよろしくお願いいたします!!! (2019年1月14日 16時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
てひょな - 続きって、もう出したんですか?すいませんなんも知らなくて…… (2019年1月5日 12時) (レス) id: ac34a0d44c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑食おおかみ x他1人 | 作成日時:2017年10月13日 7時