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駅近のマンションには、
たったの交差点３つで、
すぐに着いてしまう。
「まだ眠い？
疲れたよな？」
路肩に車停めて聞いた時、
突然、
目の前に、
見覚えある、
灰色の作業服が飛び出して来た。
「Aちゃん！おかえり！」
運転席の俺には、目もくれずに、
凄い勢いで、助手席の方に回って、
車の窓を叩いてる。
あのストーカー、
Aちゃんのことは、
諦めたんかとばっか・・・
「佐伯さん、
どうしてここが分かったんだろう」
Aちゃんの不安そうな顔に、
ウィンカー出して、
もう一回、アクセル踏んでた。
「大倉さん？
どうしたんですか？」
「あいつに部屋番号までばれたら困るやろ。
今は帰らん方がええわ」
Aちゃんが住んでた長屋は、
取り壊しが決まったらしい。
今度は、いろんなテナントの入った、
お洒落なビルに生まれ変わるらしいて、
住人４人は、
体良く、追い出された形になってん。
今のマンションは、
オートロックやし、
Aちゃんの部屋は、
３階やし、大丈夫やとは思うねんけど・・・
やっぱり心配や。
かと言うて、
俺ももう、
病院に向かわな、
遅刻してまう。
「ごめん、病院しか、
連れて行かれへんけど、ええ？」
「・・・あの、近くで降ろしてもらっても、
大丈夫ですから」
強がってるけど、
ガタガタ膝が震えてる。
どんな状況下でも、
いつも明るうて前向きやけど、
ほんまのAちゃんは、
繊細で、脆い。
時々、分かる時、あるねん・・・
「俺が大丈夫とちゃうから。
このまま連れてく」
「ありがとうございます。
本当は怖かったから、
助かりました」
Aちゃんが、
安心してくれるだけで、
俺も幸せな気持ちになる。
「なあ、今更やけどさ、
ラインのアイコンのあの花、
なんていうん？」
ずっと胸に引っかかってたのに、
聞きそびれてた。
自分で調べるんやなくて、
Aちゃんから、教えて欲しかってん。
「スイトピーです。
知りません？
可愛い花」
やっと、笑顔が見れた。
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
