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side yugo
「ねるまえね、いっつもにいちゃん、
てんかんのこと教えてくれるの。
くちゃくちゃしてる時は覚えてないんだって。
…だから、とーちゃんが助けてくれてること覚えてないって」
「お兄ちゃんそれをきにしてるの？」
「じぶんの子どもが急にそうなるの、
なんかい起きても慣れないとおもうって」
…子供部屋でそんなお話してたんだ。
少し複雑な思いもあったけど、それ以上に嬉しかった。
「だからにいちゃんが、
代わりにとーちゃんに大丈夫って言ってあげてって。」
「大丈夫だって？そうだな、大丈夫だね」
頼もしい息子が二人もいる。
誇らしくて笑みがこぼれた。
「……お、発作おわったかな」
「にいちゃん、」
ぐったりソファにもたれた後目を瞑っていた北斗。
ゆっくりと、また瞼を開いた。
「ほくと？発作、起きたよ」
小さく頷いたのを見て、意識が戻ったことを確認した。
まだ少し朦朧とはしているけど。
「夕飯の続き、してくるわ。
あとは餃子焼くだけだからね。
身体だるいの取れるまで、寝といていいから」
そう言うと、北斗はまだハッキリとしない中で何かを言おうとする。
俺より先に、慎太郎が耳を近づけた。
「にいちゃんなんてー？」
『……だぃじょ、ぅ…』
「だいじょうぶ！って」
きっと不安なのは北斗の方なのに。
それでも父親の俺を心配してくれる。
「ほくと、慎太郎言ってくれたよ、
とーちゃん大丈夫ー！って」
「へへ、いったよ！にいちゃん」
嬉しそうに、しかもちょっと照れくさそうに笑う、その目付きがしゃんとしてきた。
よしよし、通常運転再開。
「慎太郎、しばらく北斗の傍いてやってね」
「はぁーい、にいちゃん寝てていーよ！」
『…ふふ、…ありがと、…』
笑顔が一番。
改めてそう確信しながら、俺はソファから立ち上がった。
fin.
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晴(プロフ) - ゆっこさん» ご愛読ありがとうございます！大変励みになります。今後もよろしくお願いします！ (2020年8月10日 12時) (
レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年8月9日 18時) (レス) id: 354b579e15 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - りんご。さん» 申し訳ありません。現在リクエストは停止させて頂いております。募集再開の目処も立っておりません…ご期待に添えず申し訳ないです…作品、読んでいただきありがとうございます。 (2020年5月30日 22時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご。 - リクエストしても大丈夫ですか！ (2020年5月30日 22時) (レス) id: a530807534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴 | 作成日時：2020年5月30日 17時
