気付かぬ想いと募る恋心。 (ページ18)

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17話ページ18

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洲崎「うみさん、ホテルどっちですか？」

「難波のいつもんとこ」

野村「ほな俺送ってくわ。
洲崎は早よ奥さんのとこ帰り」

「帰り」

洲崎「なんなんすかそれ！
ほな、お先に失礼します！お疲れ様でした！」

洲崎を見送り、
のむちゃんと私の泊まるホテルへと歩き出す。

野村「ほんで？」

「ん？」

野村「なんか話あったんちゃうの？
うみから飯誘ってくんの、そーいうことやろ」

「あぁ…うん、まあ」

野村「なに？仕事？プライベート？」

「多分、プライベート？」

野村「なんや多分て」

「んー、」

野村「まあええわ、とりあえず話聞く」

多田さんの名前は隠しつつ、

同居している人がいることや、
その人に彼女がいるかもしれないこと、

全て話した。

昨日のキスのことは、言えなかったけど。

野村「恋愛相談は専門外やな」

「ですよねぇ、」

野村「で？」

「ん？」

野村「そいつは、彼女いるのにうみと住むようなやつなん？
一緒に住むくらいやから、それなりにそいつのこと知ってるんやろ？」

「…や、ちゃう、ねん。そんな人ちゃうねんけど…」

野村「ま、聞いてみたらええんちゃう。
悩んでたって解決せえへんやろ」

「…うん、せやんなあ、」

一瞬無言が流れたが、
すぐに私は口を開いた。

「そういえばのむちゃんは？どうなん？」

野村「なにがぁ」

「一緒に住んでてなんかないん？」

野村「俺の話はええて」

「えー！気になるやん！！

まだ洲崎にも一緒に住んでること言うてへんの？
なあ〜！教えてくれないなら片岡さんに聞く！」

野村「やめぇ、あほ」

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