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79度目の人生 ページ37

町へ着く頃にはすっかり夜になっていて、それぞれの家庭では夕餉の時間を迎えている頃だ。



私は町の中にある藤の花の家紋がついているご飯屋へと入り、個室を用意してもらう。



『ほら、遠慮せず好きなだけ頼みなー。…あ、貸しなんて考えないでね。』



すると玄弥くん達は目を輝かせてメニューを見る。



しかし、直ぐに顔を顰めてしまう。



『どうかしたの?』



玄「文字は読めるけど…料理がどんなものか分からない…」




『あー、そっか…なら』



そう言って店員を呼び、適当に色々なものを作ってみんなでつまめるように用意してくださいと頼む。




店員さんはそれを快く了承してくれ、部屋を出ていく。



『んー、そう言えば名前聞いてなくない?私は夢幻A。みんなは?』




そう言えば渋々と言ったように実弥さんが口を開く。




実「不死川実弥…んでこっちが…」



玄「弟の玄弥で、こいつは就也。」


弘「弘。」


貞「妹の貞子。」


寿「寿美」


こ「こと。」



名前だけ言うような簡潔な自己紹介をしてくれる。


私が小芭内に視線を向けると小芭内も名前を言ってくれる。



『いやぁ、兄弟が多いっのって羨ましいなぁ!ここまで大変だったよね。来てくれてありがとう。』




私がそう切り出せばお袋はと実弥さんが私を睨む。



『うん、君たちのお母さんのことだが、料理がもう来るから食べ終わってから話そう。』



そう言い終わったところで襖がススーッと開けられ、沢山の料理が運ばれてくる。




それらを見た不死川兄弟は目を輝かせ、そして小芭内もわくわくとしているようだった。









『いや…あんだけあったのにぺろりだったね…成長期って怖いなぁ…』



私は空になったお皿をみて苦笑いを浮かべる。



小芭内の口のことを誰かが悪くいうことはなかった。



『(やっぱ不死川家…というかここのキャラは優しい子が多い。)』




そんなことを考えながらデザートのあいすくりーむを頼む。



そして少ししたらそれが暖かいお茶と一緒に人数分配られる。



『店員さん、少し大切な話をするんだ。悪いけれど人はらいを頼めますか?』




そう言うと深くお辞儀をし、店員さんが外へと出ていく。すると直ぐに周りから人の気配が無くなる。




『氷菓子を食べながらでいいから君たちのお母さんについて話そうか。』




そう言えば皆しんっとなって私の方に視線を集める。



『え…と?あいすくりーむ食べないと溶けるよ?』

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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月23日 2時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - や、やばい!続きのお恵みをっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月23日 0時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!頑張って続き書いていきますね! (2020年7月5日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
- この話すっごく好きです!続きも楽しみにしてます! (2020年7月1日 17時) (レス) id: 456d2e2709 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - つむ狐さん» ありがとうございます!更新停止してしまっていましたが、これからまた更新を頑張っていくのでお願いします! (2020年6月23日 5時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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