76度目の人生 ページ34
『あ、そう言えば小芭内私のところに来るの?』
伊「はぁ…お前は心底阿呆なのが分かった。俺はお前の元で鬼殺の剣士になる。わかったな!」
私のところでかぁ…
可愛い幼少期見れるのは万歳なんだけど、確か胡蝶姉妹も来るんだよね…?
初対面が幼少期になっちゃうけどいいの…?
『あぁー、んー、まぁいいや。了解。』
と言えばパァと顔を明るくした小芭内にまた悶えた。
『慎寿郎さん、瑠火さん、杏寿郎、千寿郎くん、お世話になりました。また近いうちに来ますね。』
と礼を言って私達は煉獄家を後にし、赤い夕焼けの中を2人で歩いて帰る。
『ねぇー、小芭内…今日の夕餉何食べる?思い出したんだけど、うち何も無いからさ…一緒に食べに行こ…』
そう言えば、ぴくりと固まる小芭内。
伊「俺は…その……」
煮え切らない返答をし眉を寄せる小芭内。
『ん?何ー?お腹すいてない?』
小芭内は何故か泣きそうな顔をしてコクリと頷く。
しかし、それは小芭内のお腹の音で嘘だとすぐにバレる。
『え、お腹空いてるよね?』
なんでだー?なんて考えていたら、口の包帯を解き始める小芭内。
『(あ、そういう事か…)』
小芭内は俯き、気持ち悪いだろう、こんな奴と飯なんて食えないだろうと言う。
『えー?何言ってんの。小芭内は小芭内でしょ?』
ニコッと笑えば小芭内は顔を上げ、泣きそうなクシャクシャな顔で笑った。
伊「ありがとう。」
ボソッと言ったその言葉にんーと返事をして、1度家へと帰るため、また帰路を歩む。
『でー、小芭内。何が食べたい?どうせ個室だから好きなところでいいよー。』
伊「俺はずっとあそこに閉じ込められていた…だから運ばれてきたあの食べ物しか知らない。」
そう言った小芭内に、あぁ、天ぷら?と返す。
その言葉に多分それだと答える小芭内。
『あぁー、なら私のおすすめの所行こうか。』
伊「あぁ。」
『これからもっと沢山色々なものを一緒に食べよう。それで好きなものを沢山増やしていこうね。嫌いなものだって作ろう。』
ね?と言えばまたあぁと返した小芭内の声は心做しか軽かった。
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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月23日 2時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - や、やばい!続きのお恵みをっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月23日 0時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!頑張って続き書いていきますね! (2020年7月5日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - この話すっごく好きです!続きも楽しみにしてます! (2020年7月1日 17時) (レス) id: 456d2e2709 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - つむ狐さん» ありがとうございます!更新停止してしまっていましたが、これからまた更新を頑張っていくのでお願いします! (2020年6月23日 5時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年5月13日 20時