35度目の人生 ページ40
『はーい、出発しますが忘れ物はございませんかー？』
子達｢｢｢ないでーす！｣｣｣
んじゃ、出発進行ーと気だるげな言葉に子供たちが全力でおー！！と返してくれる。
荷物は色々とあって、運ぶのを少し私も手伝った。
布団は結構ボロボロだったので、新しいのを買うことにした。
1、2時間歩けば見えてきたのは浅草ほどではないが栄えている街。
子供たちにそれぞれお駄賃を持たせて、好きなものを買わせる。
その間に私は必要そうな着物やら、布団やらを人数分よりも少し多めに買い、荷台に積んでいく。
『流石に重たいな…まぁ、運べるか…』
漫画で見た悲鳴嶼さんの修行を真似てやってはいたものの、やはり子供の身体だ。
そこまで筋肉が着くわけがなく、私のこの小さな身体で運ぶには少し、いや大分きつい気がする。
子供たちをあんな距離歩かせる訳には行かないしなぁ…なんて考えながら重たくなった荷車を引いて待ち合わせ場所の街の外に出る。
荷台に座りながら涼しい風にあたる。
『弥生。』
そう呼べば直ぐに来てくれる弥生。
この鎹鴉ってどんだけ耳がいいんだろう…
『獪岳くん覚えてるよね？その子を探して、元鳴柱の所まで案内してあげなさい。』
分カッタァと言って直ぐに羽ばたいていく弥生。
私の鎹鴉は優秀ね、なんて心の中で鼻を伸ばせば、いつの間にか子供たちが集まってきていた。
『好きなものは買えた？』
そう問えば、元気よくうん！ありがとう！と返ってくる。
『んじゃあ、点呼しまーす！みんないるー？』
なんて適当な点呼をしながら子供の数を数える。
みんなが揃っているのを確認して荷台に乗ってもらい、引こうとした。
が、ピクリとも動かない。
『(まずいな、流石に無理だったか…？)』
そう思った時、横から大きな身体が入ってきて、一緒に荷車を引っ張ってくれる。
『炎柱様…？』
愼｢はぁ、子供が何故こんな大荷物を運んでいる。少しは大人を頼れ。｣
そして一緒に荷車を引いてくれる。
『あの、なんでここに？』
愼｢お前のとこの鴉がお願いしに来た。｣
え、弥生が？
うわぁ、まじか…
『それは…ご迷惑お掛けしてすみません。弥生、鎹鴉には私からよく言って聞かせます。』
愼寿郎さんは別にいい、そう答えてふいっと前を向いて、家に着くまでもくもくと手伝ってくれた。
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです！！はい！これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします！ (2020年5月12日 6時) (
レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです！頑張ってください！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい！更新頑張ります！自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです！ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています！面白かったです！！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん！！こちらの作品も読んで頂いてるとは…！！嬉しさの極みです！こちらの更新も頑張るので是非読んでください！ (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年4月16日 8時
