33度目の人生 ページ38
あれから急いで家へ帰り、夕餉を食べる。
そして、お風呂に入って布団を敷く。
流しを纏って、亥の刻が来るのを静かに待つ。
チクタクチクタクと時計の秒針が動き続ける。
『うっ、ぐぁ…ぁぁああああああああ…!!』
突如来るその激痛。
喉が引き裂かれるように痛い。
そして身体が沸騰するかのように熱く、汗が吹き出てくる。
『あぁ、うぁ…いだ…(これはあの子達を助けた代償。あの子達が死ぬのに比べれば、なんて軽い痛み。)』
綺麗に敷いた布団は汗でぐっしょりと濡れ、痛みを耐えるために掴み、ぐしゃぐしゃだ。
痛みでどうにかなってしまいそうでも、そういうことを冷静に見ている自分がいる。
痛みにつられ、生理的涙が頬を伝い枕へと新しいシミを作る。
痛みに耐えるあまり、下唇を噛み、手を強く強く握りしめる。
布団には赤い液体が真っ白なそれに赤く花を咲かせていく。
『ぁぁぁああああぁぁぁぁああぁああ!!!』
現代でいう21時から23時の2時間の間、全身を引き裂かれるようなその痛みを幾度となく繰り返す。
そして憔悴仕切った頃、痛みがすっと消えた。
彼女はひとり静かに眠りについた。
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです!!はい!これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします! (2020年5月12日 6時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです!頑張ってください! (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい!更新頑張ります!自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです!ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています!面白かったです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん!!こちらの作品も読んで頂いてるとは…!!嬉しさの極みです!こちらの更新も頑張るので是非読んでください! (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月16日 8時