愛されたい14 ページ15
『勝己…?なんで、いんの…』
クリーム色頭の勝己にそう問う。
ちなみにさっきのモブ男達は勝己に撃退されて、逃げるように帰って行った。
勝「あぁん?てめぇがこのモブ共に囲まれてんのがみえたからなぁ…てかなんでこんな時間に公園なんかで座ってんだよ!危ねぇだろ!!」
目を釣りあげながら怒ってくる勝己。
『あれ、なに、私のこと心配してくれたの?』
あたりまえだろーが!と言って隣に座ってくる勝己。
勝「んで、何があった?」
いつもと変わらない眉間に皺を寄せた勝己の顔。
赤い目は私を捉えて離さない。
『あ、と…ちょっとトレーニングを……』
勝「そんな大荷物もってか?」
『うぐ…えっとー、これからお友達のおうちでお泊まりパーティーなんだぁ…』
勝「んでそのお友達は?」
『えっともう少しで来るんじゃないかなぁアハハ…』
目を逸らしても勝己はこちらを見ることをやめない。
私が嘘をついてるのも見破ってる。
勝「はっ、なら一緒にその友達とやらが来るの待っててやらぁ」
だからそんな事を意地悪で言ってくる。
『あは、もういいよ…分かってるんでしょ、私が嘘ついてんの…』
勝「ふんっあたりまえだ!てめぇの嘘くらいすぐにわかるわ!」
なんなのこいつ…
ただのいじめっ子のくせに…
なんでこんな時に一緒にいてくれるわけ…
もう、意味わかんない…
『家出、してきただけ。』
勝「で?」
『でって……理由説明すりゃあいいのね、はぁ……今日私ヘドロ敵に捕まったじゃない?お母さん、私のこと心配してくれなかったの。』
そんなことよりも出久の方が優先だった。
それがなんか耐えられなくて家飛び出してきちゃった…
本当のことを説明すれば、勝己は黙って私の話を聞いてくれて、その空気がとても心地よくて。
『なんで私は愛されなくて出久はあんなに愛されてるんだろ。私が無個性で出久がチートみたいな個性もちだったら…
私が出久のかわりに勝己や周りのみんなにいじめられたら…
私が出久だったら愛してもらえたのかなぁ』
1137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいねーむいずオタッキーちゃん! - なんか...コタローはひとり暮らし、のキャラみたい...?(((( (2022年12月3日 9時) (レス) @page42 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - カノン(。・ω・。)ゞさん» え、まじですか笑ありがとうございます (2021年7月13日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(。・ω・。)ゞ - 好きなものダダ被り!www応援してます! (2021年7月11日 21時) (レス) id: f39ef1e54a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - すややさん» ありがとうございますー!毎日更新目指してるので是非読んでくださーい (2020年5月18日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
すやや - アッ好きです、更新応援してます、続キ求ム (2020年5月18日 21時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月23日 11時