蒼い陽 Aoi_Haru (ページ6)

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再会 3 ページ6

「私なんか辞めといた方がいいですよ？」

林川「そんなことっ」

「何にも面白くないですし、｣

それに、とつけ加えてゆっくりと林先輩の腕を解き脱出成功

少し放心状態の先輩に向けてドアを開けて話を再開する

「沢山いますよ？」

ドアの向こう側には、明らか聞き耳を立てていた、先輩達がズラリ

「では失礼します」

それからは後ろなんか振り返らず、元来た道を引き返した

早く帰りたい気持ちは山々だけど、

それ以前に教室に鞄を置きっぱなしにしている

それが無ければ、家に帰ることさえ困難である

渡り廊下を早歩きで渡る

それにしても、人が居ない

いつもなら、部活をしている部員らの声が響きわたるのに、静まり返る校内

「…もしかして」

慌てて時計を見ると、17時を過ぎている

やっべー……

でも、財布も携帯も教室だし仕方ないと意を決して、二年の校舎に入った

まさかの結末が待っているとは知らずに………

「…ん？」

階段を登っているときに、違和感を覚える

何かおかしい

耳をすませばパシャリ、パシャリとシャッター音が聞こえた

もしかして、ここの学校のOBの同窓会とか？

で、今集合写真とか撮ってる感じ？

とりあえず気になるので、早足で教室へと向かった

すると、近付いていくシャッター音

そして着いてしまった自分の教室

どうやらそのシャッター音は私のクラスの教室からみたいです

邪魔になるのも承知である

だが、何としてでも鞄を取らなければ行けない

ふぅっ、と一息してドアを開けた

「失礼しま……えっ……」

目の前に飛び込んできたのは、

「…………か、か、かねこじ」

これは夢なのだろうか

もう訳が分からない

教卓に乗り、

黒板を背景に、カメラに笑顔を向けているこの２人組は

金内君と向井君

通称、かねこじとしてファンから親しまれている彼ら

真っ白な肌からハーフ疑惑が出ているが普通の日本人である金内君

いつもツッコミ担当としてJrを引っ張って行っている

そして、金内君に抱きつくようにしているのが、向井君

金内君よりも年上というのに甘えたな彼は、いつも場を盛り上げるムードメーカー

こんな情報も全てお姉ちゃん発信なんだけど

ふと冷静に戻る

雑誌かなんかの撮影やろうか

画面や紙でしか見たことが無かった２人に圧倒される