拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ49)

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第46話　まだ子供ページ49

家に帰り着いたときにはもうすでに8時だった。

良い子の私はもう寝てる時間だ←

冗談。

さて、今日の番組は…っと。

TVを起動して番組表を見る。

「面白いのないな…」

全く…、どうしようか、また暇だ。

ピーンポーン

誰だ、こんな時間に……。

ピーンポーン

居留守を使おうと思っていたが、もう一回なりだしたので仕方なく出る。

「はーい」

扉を開けた先に居たのは…

迅「ぼんち揚食う？」

「なんでいるの帰れば？」

自称実力派エリートで私の師匠の迅悠一だった。

迅「お邪魔するよ～」

「……」

ずかずかと勝手に入ってきたので仕方なくお茶の用意をする。

「こんな時間になんで来たの？」

迅「暇って言ってるのが視えて、かな」

そういって迅はハハ、と笑った。

「……嘘(ダウト)。違うでしょ。さっさと要件を言って帰れ」

迅「なんでわかったのかな？」

完璧に笑っていたとでも思ってたんだろうか。

「迅、良いこと教えてあげるよ。今私眼鏡してない」

迅「…サイドエフェクトか…。厄介だね」

「疲れたからしてなかっただけだけど、いい方向に働いてくれたようでよかったよ」

迅「いい方向か？これ」

「いい方向だよ。私の家の玄関前までは確かにソレを言う勇気はあった。なのに私の顔を見たら急に勇気が家出してしまった、ってとこ？」

迅「…また読んだ？」

「いや、さっきのはただの予想だよ。違ってるなら違うでいい」

お茶を机に出して私も迅の対面に座る。

迅「そうしてると本当に年上みたいだね」

「みたい、じゃなくて本当に年上だけどね。さて、私に一体何の話しかな？師匠殿」

迅「からかわないでくれよ」

今の人は珍しく笑ってない。

どこか疲れたような顔をしている。

迅「太刀川さんが俺に電話してきたよ」

「そうか。で？」

迅「……」

やっぱり子供だな。

言いたいことがあるなら言えばいい。

ましてや、今は私のほうが年下だしね。

「心配しなくても太刀川隊に入るつもりはないよ。ネイバーはみんな敵っていうのは私の意見と反するしね」

迅「…！そうか…よかった」

私は自分でいうのもなんだが、結構強い。

もしかしたら、私が玉狛からいなくなることで最善の未来ってやつの実現が難しくなるのかもね。

「全部一人で背負い込むな。玉狛のみんなに言えないことなら私に言え。八つ当たりをしてくれたってかまわない。一人で苦しむな」

何時か私が言われた言葉…。

届いてるかい、―――。