拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ28)

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第26話　記憶とカツカレーページ28

？「お前って本当に馬鹿だよな」

「少なくともお前よりは頭いいよ」

？「酷っ！ってまぁ、学年一の秀才様だもんね」

「それを馬鹿というお前が馬鹿なんじゃないの」

夕焼けに染まる教室。

私の前の席に座っているソイツは困ったように笑った。

？「俺がお前のことを馬鹿って言ったのは、"愚か者"って意味だよ。知らないの？」

「なら阿呆はお前のことだな」

？「意味一緒やで」

「何急に関西弁なの、気持ち悪いよ」

？「っるせーな、もう！」

わーやだわーキモイわーと身を引き気味に言うと、どこか照れたように怒るソイツ。

？「つまり、その、アレだ。あんまり無理すんなってことだ。ほら、家とか忙しいんだろ？」

「お前が気にすることじゃないよ。じゃあ」

？「おう。また明日」

私はなぜかソイツに気を遣われたということが気に食わなかった。

ソイツに心配してもらっている自分に腹が立った。

「また明日」と言ってくれて安心している自分に酷くイラついた。

大丈夫。

一人でだって生きていける。

大体私はもともと一人ぼっちだったじゃないか。

何の問題がある。

元に戻っただけだ。

そう、もとに…もとに…。

『一回得たものを手放すのはつらいだろう。人間、そういうものさ』

『別れは突然やってくるもんな。お別れの言葉すらかけさせてくれない』

『でもな、あきらめちゃいけない。ゆっくりでも歩き出すんだ。光あふれる未来へ』

『それに、お前はまだ若いんだから』

意識がゆっくりと覚醒した。

…なんか嫌な夢見たような…。

かすかに残る夢の残滓の内容を思い出して気分がますます落ち込んでいくのがわかる。

あー、もう。

レ「林檎、ご飯の時間だ」

「はーい」

ナイスタイミング。

とりあえずなんか食べて気分転換しよう。

「今日の晩御飯なんですか～」

レ「カレーだ」

「よし、カツありますか」

レ「ああ」

「カツカレーパーティーしましょーよ」

風間さんが食べてるから美味しそうって試してみたら本当に美味しくてそれから大体はカツカレーを頼む。

いや、うん、いいよね。カツカレー。

それと何か年下だけど風間さんには敬称をつけたくなるんだよなぁ。

何か大人っぽいってのがあるのかも。

ほら、迅とか太刀川って子供っぽいところあるし。

レ「トッピングはお好みだ」

「了解(ラジャー)」

修君たちはノーマルだった。

なんで？カツ美味しいじゃん(´・ω・`)

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