第53話 昼休み ページ8
やっぱり彼らがいつもご飯を食べているのは屋上のようだ。
雨の日はどうしてるんだろう。
米「弾バカおそすぎ〜って林檎先輩じゃん」
出「さっき自販の前でたまたまあっ会ったからつれてきちゃった」
「どーも」
適当に座ってパンを開封する。
昨日もこの前もこのパン食べたような気がする。
米「そのパン前も食べてなかった？好きなんすか？」
「いや、好きってわけじゃないと思う…」
出「ならなんで買うの？好きじゃないのに」
「なんとなく気づいたらこの商品のボタンを押してた。アレだね。販売会社の意図だね」
なんて言ってみたものの、理由はわかっている。
私が本当に高校生の時にずっと食べていたからだ。
値段はほかのに比べて少しだけだが安く、そこそこ美味しい。
なら貧乏な学生としては買うしか手はないでしょ。
というわけで、ついついその時のクセで買ってしまうのである。
でも、公平達に高校生の時によく買ってたから、なんて言ったら間違いなく不審に思われる。
だって、高校生の時って今も高校生だしね。
しばらく一緒のお昼を食べてて気づいたのはよねやんと公平の仲が良いということ。
しょっちゅう互いに突っかかっては口論に発展している。
そしてそれを呆れたように傍観する三輪君とひたすらパンを咀嚼している私。
平和だなぁ。
こんな日がずっと続けばいいのに。
しかし私は知っている。
この後、フランクフルトだかアフ○ックだか知らない惑星国家から侵攻をうけるということを。
それで何人ものC級の人が連れ去られる。
たくさんの建物が壊れる。
たくさんの人が傷つく。
迅も……傷つくんだろうな。
でも、私が知っている内容と違うのは、私という
何とかして、できるだけ良い未来へと変えなければ。
出「林檎もそう思うだろ！？」
「え、あ、ごめん聞いてなかったや。くだらなすぎて」
出「地味に酷いこと言ってるからな！ちょっと傷ついたぞ」
ごめんごめん、と真顔で返したらさらに傷ついた…と言われた。
解せぬ。
私は基本的に真顔が平常運転だっての。
米「あれ、なんで弾バカは先輩のこと名前で呼んでんの？しかもため口」
出「許可貰ったんだよ」
米「じゃあ俺もいいよな〜」
「OK」
米「よっし！」
なんだなんだ？
私のことを名前で呼んでも何も変わらないよ？
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syun - 面白かったです！迅さんともっと絡んでほしい！続き待ってます (2016年7月28日 19時) (
レス) id: 8186d38d99 (このIDを非表示/違反報告)
せきらいん - ぅゎ林檎さん容赦なぃ 面白かったです、更新頑張ってください。 (2016年6月3日 3時) (レス) id: 117e6ef6eb (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - やばい！続きがきになる！！更新頑張ってください！！ (2016年2月23日 22時) (レス) id: 216997d988 (このIDを非表示/違反報告)
璃莠(プロフ) - 音階さん» 了解しました！この作品がもっと有名になるように陰ながら応援しますｲｬｯﾊｱｧｧｧ(｀･ω･´) (2015年10月29日 0時) (レス) id: 267a029a19 (このIDを非表示/違反報告)
音階(プロフ) - 璃莠さん» 応援ありがとうございます！自分でも確認してるつもりなのですがやはりミスが出てしまうので、見つけたらご報告お願いします (2015年10月28日 23時) (レス) id: 5810283552 (このIDを非表示/違反報告)
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