第47話 ここで寝るな ページ2
迅「というかその言葉林檎の言葉じゃないでしょ」
安心したのかいつもの調子に戻った迅がお茶を飲みながら言った。
「まぁ、確かに私の言葉じゃなくて受け売りだけど…、なんでわかったの？」
迅「林檎ってそういうこと言わないでしょ。むしろ言われるほうじゃないの」
「ハハ、地味に当たってる」
確かに、私はいつも心配かける側だったなぁ。
―――にも両親にも兄にも心配をかけてばっかりだった。
迅「林檎が子供だったら絶対手を焼きそう…」
「失礼な。そこら辺はちゃんとしてたよ？まぁ、電子機器使えないから限度があったけど」
まず、洗濯はできない。
掃除も掃除機を使ったらアウト。
まぁ、家事全般アウトだったわけ。
迅「その不幸っていつから？」
「生まれた時から」
迅「へぇ〜」
自分から聞いてきたくせに興味なさそうに机に突っ伏す迅。
オイコラ、そんな大勢だと眠くなっちゃうでしょ、ここで寝たら先生怒っちゃいますよ。
と、心の中で行ってみるもむなしくすでに迅は眠りについていた。
というかまだ9時何だが…。
健康志向すぎるでしょ。
…さて、予備の毛布ってあったっけ？
というかせめてソファに寝かせないとね。
「ちょっとごめんねー」
そう言って迅の体を持ち上げる、が。
「重い……。くっそ重い」
いくら未成年と言えどもあと一年で立派な大人だ(
男と女の体格の差なんて火を見るよりも明らかである。
しかし、ここで下してしまうと迅の頭が机とコンニチワすることになってしまう！
まぁ、別にコンニチワしてくれても構わないんだけどね、だってここ私の家だし。
ちょっと持ち方変えるか…。
お姫様抱っこなんて無理ってわかりきっているので、肩を貸すように引きずって行こう。
とブツブツ文句を言っている間に移動完了。
マジで重かった。
「毛布毛布っと……。あった。これでいいか」
二階から持ってきていた毛布と…ついでに布団もかけておく。
上着は……はぎとっておこう。
サングラスも潰しちゃうからのけて…っと。
良し、完璧。
さぁて、お風呂に入って寝ようか。
ふと、迅のほうを向いてみた。
「おやすみ、迅」
迅が起きていてもぎりぎり聞こえるか聞こえないかの声量で言った。
「とりあえず、今はゆっくり休みなよ」
近づいて頭を一回なでてからお風呂場へ向かった。
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syun - 面白かったです！迅さんともっと絡んでほしい！続き待ってます (2016年7月28日 19時) (
レス) id: 8186d38d99 (このIDを非表示/違反報告)
せきらいん - ぅゎ林檎さん容赦なぃ 面白かったです、更新頑張ってください。 (2016年6月3日 3時) (レス) id: 117e6ef6eb (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - やばい！続きがきになる！！更新頑張ってください！！ (2016年2月23日 22時) (レス) id: 216997d988 (このIDを非表示/違反報告)
璃莠(プロフ) - 音階さん» 了解しました！この作品がもっと有名になるように陰ながら応援しますｲｬｯﾊｱｧｧｧ(｀･ω･´) (2015年10月29日 0時) (レス) id: 267a029a19 (このIDを非表示/違反報告)
音階(プロフ) - 璃莠さん» 応援ありがとうございます！自分でも確認してるつもりなのですがやはりミスが出てしまうので、見つけたらご報告お願いします (2015年10月28日 23時) (レス) id: 5810283552 (このIDを非表示/違反報告)
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