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その後、その質問を最後に審判が終わり、長い長い道の果てに見えた白い扉を開ければ、何度も来たことのあるフィリックスさんの部屋にいた。
FL｢お疲れ様。質問に答えてくれてありがとう｣
『……いえ。ありがとうございました』
FL｢リノヒョンとジソナは隣の部屋にいるよ。今すぐ2人に会いに行く？｣
『……………………いえ、その前に会いたい人がいるんです』
例えもう話せなくても。
動かなくても。
生きていなくても。
『……っ、ヒョンジン君に……会わせて下さい……！』
会わなきゃいけない。
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連れられた部屋は、壁も床も黒くて、境目が分からなくなりそうな場所で。
そんな部屋の真ん中に置かれた紺色の棺桶は、明らかに浮いて見えた。
真っ直ぐに棺桶に向かう。
震える足をとにかく前に動かして、
時間をかけて、やっと、
『……………………ヒョンジン君』
やっと、対面出来た。
『リノさんとジソンさんとは、向き合えなかったのかな。やっぱり2人には話せなかったのかな』
話しかけても無駄なのに
『どうして……どうしてここまでして私なんか欲しかったの』
答えなんて返ってこないのに
『私は、どうやってヒョンジン君の想いに、応えたら良かったの……』
もう全部全部遅いのに
『私も人のこと言えないけどさ……生きてて欲しかったよ、ヒョンジン君』
遅いのに
『ごめん、なさい…………』
どうしようも無く、語りかけてしまう。
正直、ヒョンジン君が亡くなったと知って、尚更私は死ぬべきなんじゃないかって思った。
でもそれを、あの時、低い声___恐らくフィリックスさん___は止めた。
本来契約の破棄は認められないから、って。
でもあの声がフィリックスさんなのだとしたら、その言葉もただマニュアル通りなだけではないと分かる。
私までいなくなれば、2人の傷が、2人でも耐えきれるか分からないくらいに深くなってしまうから。
ヒョンジン君が、私が死ぬことを望まないだろうから。
フィリックスさんなら、そう言いそうな気がする。
『私、ヒョンジン君のこと、嫌いじゃなかったよ』
自分でもずるいなと思いながら
冷えきった唇に 口付けた
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いちごだいふくlike(プロフ) - ｼﾞﾆｼﾞﾆさん» コメントありがとうございます！いまさっき一気にどどんと更新してみたのでよければぜひご覧下さい！ (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞﾆｼﾞﾆ - END2めっちゃ待ってましたあ！！これからも更新頑張ってください(^^♪ (2021年4月23日 0時) (レス) id: cc13df998f (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - れんれんりうりうさん» コメントありがとうございます！！更新がんばりますのでこちらもぜひぜひお待ちください！ (2021年4月17日 6時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
れんれんりうりう(プロフ) - わー！！END2、待ってました(；▽；) (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c828b7258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年4月14日 18時
