. ページ5
.
JS｢仕方ないんだよね｣
言い聞かせるように。
これが最善なんだ、って。
JS｢もう、救えないんだよね｣
ああ、嫌だな。
俺、お前とは分かり合える日が来るんじゃないかって、どこかで考えてたのにな。
多分、リノヒョンも思ってたよ。
JS｢……ヒョンジナ、｣
そう言ってみても、もう話が通じない。
もっと早くこう呼べばよかった？
俺達がもっと早く、お前の苦しみに気づけばこんなことにはならなかった？
JS｢……ヒョン、ジナ……ッ｣
涙が止まらない。
ごめん。
俺が泣くのはおかしいよね。
でも、ごめん。
そのくらい嫌なんだよ。
お前を、ヒョンジナを、
俺達の手で消すのが。
LK｢今ここで｣
ヒョンの声が響く。
静かだけど、よく響いて。
これだけしっかり響くのに
これすら目の前の
LK｢今ここで、俺達がこいつを戻すことに躍起になって、俺達も消えたら意味が無い。それこそ、一番Aが望まない｣
Aちゃんの名前を口にした途端、それまで何処を見ていたか分からない目の前の魔物が鋭い光を持ってこっちを睨む。
その動作の一つ一つに、もうヒョンジンはいないんだと言うことを突きつけられて、喉まで苦しみが、吐き気やいろんなものになってせり上がって来る。
LK｢……謝らないとね。Aに｣
JS｢うん……うん……｣
LK｢それと……あいつにも｣
その言葉に思わずリノヒョンを見る。
ぼやけた視界の中でも分かった。
ヒョンも、涙を流していた。
そんな時なんて来ないって ヒョンだって分かってる
それでも
謝りたい
LK｢吸血鬼にでもならないかなあ｣
JS｢……そうなったら今俺たちがこうやって泣いてるのもあんまり意味ないね｣
LK｢まあ……その時こいつがこの事覚えてるかは分かんないけどね｣
JS｢そうだね。でも記憶ない方がいいんじゃない？｣
明るく振る舞いながら。
頑張って笑顔を見せながら。
俺とヒョンの魔力を 目の前に集めて
｢｢ さようなら ｣｣
心臓を狙って
飛ばした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごだいふくlike(プロフ) - ｼﾞﾆｼﾞﾆさん» コメントありがとうございます！いまさっき一気にどどんと更新してみたのでよければぜひご覧下さい！ (2021年4月30日 2時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞﾆｼﾞﾆ - END2めっちゃ待ってましたあ！！これからも更新頑張ってください(^^♪ (2021年4月23日 0時) (レス) id: cc13df998f (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - れんれんりうりうさん» コメントありがとうございます！！更新がんばりますのでこちらもぜひぜひお待ちください！ (2021年4月17日 6時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
れんれんりうりう(プロフ) - わー！！END2、待ってました(；▽；) (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c828b7258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすてい | 作成日時：2021年4月14日 18時
