HJ&HN:黒幕(After) ページ42
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｢はーあ、ほんとに俺損な役どころじゃん｣
静まり返った深夜の町を、1台の黒い車が通る。
その車内で1人の男_____ハン･ジソンは頬を膨らませて不服を唱えながらハンドルを切った。
｢けどこれからを考えたらジソナの方がいいんじゃない？多分俺もうしばらく信用されないよ｣
HN｢まあそれはそうかもしれないけど……2人とも時間はかかるだろうね｣
一方で、助手席に座って髪をかき上げながら胡座をかく男______ファン･ヒョンジンは、さらりと不服をかわしてから、じっと手元のペットボトルを見つめている。
HN｢それ？Aちゃんが飲んだやつ｣
HJ｢そう。ここに口付けて飲んだんだよ｣
HN｢そのペットボトルすら今の俺達からしたら宝物だね｣
HJ｢でももう本人がいるから。本人に勝てるものなんて何も無いよ｣
ジソンは、運転しながらバックミラーに目を向ける。そこには、両手首を縛られた一人の少女の寝顔がしっかりと映っていた。
HN｢あーあ俺もヒョンジナみたいに警官服1回着てみたかったなあ〜｣
HJ｢すごい堅苦しかったよ、脱ぐの大変だった。ジソナは普段通りの格好だしむしろ羨ましかったよ？｣
HN｢ヤーよくそれが言えたな？ストーカー役とか事実とはいえ本当にしたくなかったからね？｣
少女を乗せた車は、どんどん人目につかない道を進んでいく。道無き道を、迷うことなく進み続けた先に、小さなペンションが見えると車は止まった。
HJ｢はーやっと着いた、長かったね今日一日｣
HN｢というか、今日までが長かったよ。
やっと一緒に暮らせるんだね｣
HJ｢俺はさっき肩に寄りかかってもらったから運ぶのはジソナに譲ってあげる｣
HN｢いいの！？やっぱり持つべきものは頭がきれるストーカーだな｣
HJ｢可愛い子の素性を調べるのが大得意なストーカーも必要だと思うよ｣
口では軽口を叩きながら、ジソンは壊れ物を扱うようにそっと、彼女に触れる。丁寧に抱いてから、その重みと柔らかさに感動したように目を潤ませた。
HJ｢ねー何抱っこしただけで感動してんの｣
HN｢だって今までずっと見てただけだったし！！はあ……絶対離さない｣
HJ｢ちょ、部屋着いたら降ろしてよ？｣
HN｢違う違う！俺達の所から、ってことだよ｣
HJ｢ああ……それはそうだね｣
あまりに愛された少女は、そのまま建物の中に運ばれていった。
その後、彼女がどうなったかは、誰も知らない。
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るぇもん(プロフ) - 細かくて申し訳ないのですがジソナではなくジソンアだと思います… (2022年7月12日 21時) (
レス) @page22 id: 32736c39e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» ほんとですかまたまたお世辞がお上手なんだから、、、ちゃんと神作にできるように頑張ります、、！ (2021年1月30日 19時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - いちごだいふくlikeさん» プロフィール見ました！！プロフィールから漂う神のようなお話の予感…更新頑張ってください！！ (2021年1月29日 22時) (レス) id: 1943299eac (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 1.0神無月さん» うわああ嬉しいお言葉本当にありがとうございます！！私自身まだ書けていないメンバーもいるので続き作ろうかな、と悩んでいたので嬉しいです！長編の方もありがとうございます！！ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» お待たせしました！！！取り急ぎ開設したのでよければぜひお読みください！！ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2020年12月7日 15時
