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ただ、一つだけ気になる点はある。
そう言ったスンミナの表情は曇っていて。
LK｢何？｣
SM｢……別に大した事じゃない。ただ別の吸血鬼とやたら気配が似てるなと思っただけ｣
LK｢別の吸血鬼？｣
SM｢あとはまあ、シンプルに何でこの子のお婆さん？とこのテヒョンって吸血鬼が関わったときに契約しなかったかだけど｣
LK｢ちょっと待ってスンミナ、さっきのもっかい言って｣
別の吸血鬼？
テヒョンの気配が、別の吸血鬼と似ている？
SM｢……僕の勘みたいなもんだし、あんま信用しないでよ｣
LK｢いいから｣
SM｢はあ……テヒョンの気配が、やたら別の吸血鬼と似てるな、って言った｣
LK｢そのテヒョンに似てるって吸血鬼の気配、突き止めてって言ったら、流石に怒る？｣
SM｢……｣
しばらく俺の顔を見て黙り込み、やがてこれまでに聞いた事のない特大のため息を吐いてから、スンミナはもう一度、机に置かれていたジュースのペットボトルを手に取った。
SM｢いいよ。これでヒョンが消滅したりしたら後味悪いし｣
LK｢ありがと。助かる｣
SM｢ただ、流石にヒョンにもしてもらわなきゃいけないことがあるけどね｣
LK｢何？｣
何かをメモしながら、ふと横に現れた別の死神にジュースとメモを渡して何かを伝えたスンミナは、当たり前だと言わんばかりの表情でこっちを見てくる。
SM｢もう少しテヒョンの……この飲み物についている吸血鬼の気配がハッキリ残っているものが欲しい。何なら空間に漂う魔法を察知してくるだけでもいいから｣
LK｢今の話だと仮面とそのジュースの気配は一緒だから……要するに、Aのお婆さんの家に行けばいい、ってこと？｣
SM｢そういうことになるね｣
LK｢めちゃくちゃ遠いって聞いてるんだけど……はあ、｣
転移魔法は、俺かジソンアが一度行ったことのある場所に対してしか使えない。Aのお婆さんの家がある場所は、国名を聞いても俺もジソンアもピンと来なかった。
SM｢まあ道のりを調べて転移魔法使える範囲内で使ってみたら？そうなったらリノヒョンだけじゃなくてジソンアもいた方が都合はいいけどね｣
LK｢今Aを一人にすることになるじゃん、別に転移魔法くらい俺でも｣
SM｢ヒョンは魔力の回復力はあってもそもそもの魔力がジソンアよりも少ないでしょ。ジソンアと交互に使わないと一番帰りが遅くなるよ｣
LK｢…………｣
仕方ない。こうなったらもう、ヒョンジナを頼るしか方法が無くなった。
LK｢分かった。二人でさっさと行ってくるよ｣
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いちごだいふくlike(プロフ) - はじめましてさん» はじめまして！コメントありがとうございます！どのお話も読んでいただけたようでこちらこそ本当にありがとうございます！ぜひたまにでも思い出してもらえたらと思います、！ (2022年6月27日 7時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 今朝作品をみつけて一気にはじめから最後まで読み切りました。いろんなENDや続編とても面白かったです。 (2022年6月26日 13時) (レス) @page48 id: dc356df402 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 錆猫さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、最後までお付き合いくださりありがとうございました！！他作品も頑張っていきます……！！！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉なんか、もう、ほんとに最高です…！楽しい時間をありがとうございます！ほかのお話も楽しみしてます！！ (2022年4月4日 14時) (レス) @page48 id: 5bb6e7e4d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 藤さん» コメントありがとうございます！いつもこうしてコメントを下さり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これからも末永くお付き合い頂けたら幸いです🤍 (2022年4月4日 4時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすてい | 作成日時：2021年12月1日 0時
