�� ページ15
．
LK｢あれが第二のヒョンジナかー、確かになんか雰囲気あるね｣
HJ｢リノヒョンお願いだからその呼び方やめてくれない？｣
あの後、車を停めてこちらに来たリノさんが｢Aとヒョンジナはここで拾っていくから。じゃ｣と愛想の欠片もない対応で颯爽と私とヒョンジン君を連れていった。いつもは学校で会う人には私の兄として、人間として、愛想良く振舞っている姿を見ているだけにこれはこれで違和感を感じる。
LK｢Aも思い詰めすぎだよ。そんなになるまで考え込んじゃって、しんどいなら言わなきゃ｣
『…あの、私そんなに体調悪そうに見えます？』
LK｢見える。顔死んでるよ｣
『…………体調が悪い自覚がない、って言ったら怒ります？』
LK｢自覚ない？……はあ、怒らないけど。今は｣
意味わかんない、絶対熱あるでしょそれ、とため息を吐きながらリノさんは今日はお屋敷ではなく私の家に直行した。
LK｢とりあえず部屋で休んでな、俺は車置いてから部屋行くから。あ、ちゃんとお母さんに体調悪いって言わなきゃだめだからね｣
HJ｢リノヒョン、俺もここでいいよ｣
LK｢あっそう？じゃあ二人とも降りてー｣
別に車ごと転移魔法使ってもいいけどめんどくさいし、と素直に車を運転して戻っていくリノさんを見送ってから、私はスマホの内カメラで自分の顔を見てみる。自分ではそんなに悪いように見えないのはどうしてだろうか。
HJ｢多分今も無意識に気を張ってるから分からないだけで、絶対一人になるとどっと疲れが出るよ。リノヒョンも言ってたけどほんとにちゃんと休んでね｣
『うん。ほんとにありがとう、ヒョンジン君。
それと、さっきテヒョン君に言った事だけど……ごめんね、勝手にヒョンジン君にもいてもらいたいって言って、巻き込んでしまって』
HJ｢ううん、むしろありがとう。俺もさっき結構突き放した言い方しちゃったから、ごめん｣
その時が来たら俺もちゃんと横にいるから、今は休んで！！というヒョンジン君の茶目っ気たっぷりな怒りに押されて、ようやく家に入った。
体調が悪いことを母に伝えて体温を測れば38度台。思っていたより高熱で、ヒョンジン君の言うように気を張っていたとしても逆にどうしてここまで平然としていられるんだろう、と自分自身に驚いた。
テヒョン君とお昼ご飯一緒に食べてしまったな、うつっていたらどうしよう、と思ったけれど、彼と連絡先も交換していない今、私が出来ることはなくて諦めて布団に入った。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごだいふくlike(プロフ) - はじめましてさん» はじめまして！コメントありがとうございます！どのお話も読んでいただけたようでこちらこそ本当にありがとうございます！ぜひたまにでも思い出してもらえたらと思います、！ (2022年6月27日 7時) (
レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 今朝作品をみつけて一気にはじめから最後まで読み切りました。いろんなENDや続編とても面白かったです。 (2022年6月26日 13時) (レス) @page48 id: dc356df402 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 錆猫さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、最後までお付き合いくださりありがとうございました！！他作品も頑張っていきます……！！！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉なんか、もう、ほんとに最高です…！楽しい時間をありがとうございます！ほかのお話も楽しみしてます！！ (2022年4月4日 14時) (レス) @page48 id: 5bb6e7e4d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 藤さん» コメントありがとうございます！いつもこうしてコメントを下さり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これからも末永くお付き合い頂けたら幸いです🤍 (2022年4月4日 4時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすてい | 作成日時：2021年12月1日 0時
