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しかし、俺たちが切り替える一方で、Aちゃんとの連絡はどんどんと薄くなっていった。
Aすみません、しばらく忙しい期間が続くので、またお邪魔させてもらえるようになってから、こちらから連絡させてもらいます。すみません。
重ねて謝罪されたこのメッセージを最後に、Aちゃんとの連絡が途絶えてしまったのだ。
LINEは既読すらつかず、電話も繋がらない。
気になって、昨日退院されてから初めて料理を届けにきて下さった菊子さんに話を聞けば、
「最近あの子が家に帰ってきていない」と……。
幸い、菊子さんは連絡が取れてはいるし、生存確認は出来ている。けれどこれは、Aちゃんの限界が近いのを、否が応にも俺たちにも分からせる要素で。
マサイ「……なぁ」
シルク「ん?」
マサイ「俺にも……俺たちにも、なんかできることねぇかな」
本当なら、もっと早くに家を訪ねて俺たちに出来ることがないか、聞くべきだった。
それをしなかったのは、できなかったのは、俺たちとAちゃんの関係が、【ただの隣人】だからだ。
ただ家が隣なだけで、それ以外に繋がりのない俺たちが、でしゃばっていいものなのか。
明確な理由がないから、動けない。
無邪気な子どものように、気軽にピンポンを押して遊びに誘えなくなっている、そういう大人になってしまっている俺たちを、俺たちが直視したくなくて、これまで何一つ行動を起こせなかった。
俺に関しては、最低だ。
恋心まで抱いていて、何一つ動けないなんて。
シルク「……マサイ、俺は」
prrrr...
シルクの言葉を遮って、けたたましく着信音が鳴る。画面には___菊子さん、の文字。
シルク「っ!」
マサイ「はい!マサイです!…………はい、…………っ、分かりました、俺とあと何人かで今から菊子さんの元へ行きます。一緒に、Aちゃんのところに向かいましょう、はい……」
シルク「ダホ!車頼めるか!」
ンダホ「任せて!」
シルク「ペケとダーマはここで待機しててくれ、もしかしたら動いてもらうかもしれねえ
ザカオにも、お前らにも後から詳しいことは連絡する」
ペケ「わかった!俺も車あるからいつでも動けるよ!」
ダーマ「よかったわ、俺この後仕事なくて」
シルク「……よし、マサイ」
全てを終えた
マサイ「……頼む、力を貸してくれ」
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いちごだいふく(プロフ) - hina4428さん» コメントありがとうございます!気になるところで長い間止めてしまっていました……ただいま更新しましたのでぜひ読んでいただければ嬉しいです! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 619c5266ec (このIDを非表示/違反報告)
hina4428 - きになるっ!…続きがっ…気になるぞぉぉぉぉぉ!!!更新待ってます! (2019年8月15日 21時) (レス) id: bd94ce952c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - めろこさん» コメントありがとうございます!そしてなんて嬉しいお言葉……!これからも頑張ります! (2019年5月29日 20時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
めろこ - いちごだいふくさまおかえりなさい。最近読み始めてまた更新して下さうことを楽しみにしておりました。これからの更新楽しみにしております! (2019年5月28日 22時) (レス) id: 9c37dcd8ea (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - ハルキさん» コメントありがとうございます!!嬉しい限りです、これからも頑張ります!(^^) (2019年3月24日 11時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごだいふくlike | 作成日時:2018年12月5日 22時