愛しい君へ3

別れ ページ2

やぶやま

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ym side



田舎の小さな駅のホーム



桜が少し咲きはじめた頃、俺は大好きな人とお別れをしないといけない。






｢薮ちゃん……俺の事忘れないでね｣


yb｢あぁ、忘れないよ｣





他にも言いたいことは沢山あって口を開ける度に言葉を飲み込んでは関係ない話題を話始める。



きっと今言わないと一生後悔するかもしれない。



だけど臆病な自分には到底成し得ることは出来ないだろう。



"好き"



なんて、たった二文字の言葉なのに。



どうしてこんなにも難しい言葉なんだろうか。



結局伝えることが出来ぬまま電車が来てしまう。





yb｢じゃあな、涼介｣


｢…………うん、じゃあね薮ちゃん｣





いつもと変わらず、いや…いつもよりも笑顔でお別れをする。


もう、２度と会えないかもしれないから


好きな人に最後に見せる顔は


笑顔でありたい。


そう思ったから……






大好きだよ＿＿_＿...






end

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