＃ ページ37
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ギリギリだった。
あと１０秒遅かったら、
飯田は確実にやられていた。
…子ども相手でも容赦ないってことか。
「ピンチだから応援呼べってことだろ。
大丈夫だ。
数分もすりゃあプロも現着する。」
轟は氷を放った。
ヒーロー殺しには避けられたけれど、
緑谷、飯田、プロヒーローの３人を後ろにやる。
「…情報通りの也だな。
…………こいつらは殺させねぇぞ、ヒーロー殺し。」
私も左眼に力を入れる。
「轟君、藍上さん！
そいつに血ぃ見せちゃダメだ！」
緑谷が叫ぶ。
「多分、相手の経口摂取で自由を奪う！
みんなやられた！！」
血を舐められたら動けなくなるのか…
「血を吸って動きを止める、か。
俺なら距離を保ったまま…」
轟が少し目線を動かした時だった。
「轟！」
「いい友人を持ったな、インゲニウム！」
刃物が飛んできて、轟の頰を掠った。
「しまっ…」
すかさずヒーロー殺しは血を舐めにかかる。
「…っぶねっ！」
炎を出してギリギリで避けた。
やはり何人ものプロヒーローを相手に勝ってきた実力はある。
「強ぇ…」
格段に強い。
「何故、何故だ３人とも……やめてくれ」
飯田が口を開いた。
「…」
「…僕が、兄さんの、名を、継いだんだ。
………そいつは、僕が、やらなきゃ…」
息も絶え絶え、そう飯田が言う。
「継いだのか、おかしいな…
俺が見たことあるインゲニウムは、
そんな顔してなかったけどな。
…お前ん家もいろいろあるんだな。」
轟も、同じ顔をしている時があったんだ。
父親の左側が憎い頃だ、きっと。
「己よりスピードがある者に自ら視界を遮るとは…」
その瞬間、轟の腕に刃物が２本刺さった。
「くっ…」
「轟！！」
私は轟の横に立ちながら背中を向けたまま飯田に言った。
「…飯田さ、ヒーローって何だと思ってんの？
１人きりで救う人をヒーローだと？」
私も轟に背中を押されたから。
「自分１人でやる？
…冗談じゃない。
こんな状況でやめてくれ？
……ふざけんな。」
私は左眼に力を入れる。
「この状況で、そんなこと言う奴が、
兄の名前継ぐ資格ない！」
私はしっかりとヒーロー殺しを見据える。
「…止まれ！」
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まうる - 大好き！応援してます。 (2021年11月12日 17時) (
レス) id: c408544a16 (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - 私は文章は書けないし、こんなに沢山の人がお気に入りにしてる程の文章が書けるなんて凄いと思う。言いたいことを〜の人とUJって人は別人を装ってるけど同じ人でしょう。ＩＤ同じだものね。いちいち文句書き込んだり、考えが浅い。 (2019年4月10日 8時) (レス) id: d86714caa1 (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - 1次創作も2次創作も、それぞれの作者の世界観で書いてるから、当然合うもの合わないもの人それぞれ。この小説を読みに来てる人はこの世界観が好きなわけだ。合わないなら見なきゃいいだけ。 (2019年4月10日 8時) (レス) id: d86714caa1 (このIDを非表示/違反報告)
豆花 - ここなさんと同意見だわ。だったらちゃんとしたストーリーで小説書けんのかよって思うwwちなみに自分は驚くほど文才と語彙力ないから無理だわ(つまり作者さん凄い)ww (2019年4月10日 0時) (レス) id: 9cf03f9072 (このIDを非表示/違反報告)
豆花 - このコメとは関係なしにこの作品好きだから、作者さんこれからも頑張ってくださいね。応援してますよ！ (2019年4月10日 0時) (レス) id: 9cf03f9072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年9月1日 16時
