夜の歌IV ページ10
「出来るかもしません」
すっかり視線を下に落としていたジャックがこちらを向いた
「貴方になら、触れられる事が」
今度はジャックが首を傾げる番
ジャ「それどういう事？」
「実は他の幽霊達は基本生きている方に触れる事が出来るんです」
普段は触れられないよう自分を透化させているだけで、と付け足す
ジャ「…他の、幽霊達、は？ていう事はキミは違うの？」
「はい。私は生きている方には触れられません。無機物にしか触れられないんです。…あ、いえ、語弊がありますね。正しくは触れる事は出来るが、相手はその感触を得ない、です」
ジャ「どうして、」
彼の言葉に、Aは1度下を向いた
少しの間があった後、彼女は下を向いたまま、話し始めた
「…きっと私の死に方が、そうさせているんだと………生前、ある恋が叶わなかったんです…そのショックで、私は、」
自ら命を絶ちました、そう言った彼女は脆く儚く見えた
「死んでから後悔しました。何故死を選んだのか、と」
自虐的に笑うその姿さえジャックの目には美しく映る
けれど、何か少しでも間違った言葉を掛ければ彼女は壊れてしまいそうで、何も言えなかった
「けれど、貴方に会えた」
ジャ「え、？」
「もしも生き続けていたら、貴方に会える事は出来なかった。…完全に後悔を断ち切る事は出来なかったけれど、貴方の存在が私を救ってくれた」
ジャ「僕、が？」
「私が生きている方に触れられないのは、生を自ら諦めて、愛を嫌いになったから。愛を捨てた者に、愛の為に生きる彼らに触れる権利はないのです。だから私は触れる事も、人の体温を感じる事もできません。
けれど、貴方を知れた…貴方の事を、…ｯ……だから、貴方には触れられると、」
ジャ「ｯ！」
「こんな事、言うつもりはなかったんです。貴方達の中にもマスターへの敬愛という愛はあるでしょうが、こういった愛は邪魔になるだけど。…けれど貴方が、あんな事を言うかｯ」
突如、彼女の言葉と視界が遮られた
目の前には、ハート柄の赤いネクタイ。それは確かに見覚えのあるもので
ジャ「はは、ホントだ、触れられたね」
声が少し上から聞こえてくる
Aの身体を離すまいと力の籠る腕
そして、じんわりと身体が温かくなっていく感覚
彼女は確かに、ジャックに、抱きしめられていた
「ｯ！」
震える手でジャックの背中に手を回す
すると、確かな感触がそこにあった
夢などではないと強く実感出来る程、彼は温かかった
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だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
