開幕の準備IV ページ44
「…約束の日までまだ時間があるけど、君はどう過ごす予定？」
「特に決まってねぇな」
「ふぅん…。じゃあ君には私の好奇心に付き合ってもらうとしよう」
「は？」
思わぬ言葉に素っ頓狂な声が出た
こいつに自分とマスター以外に向く好奇心などあったのか。
…私のマスターの所に一緒に行こう、みたいな誘いだったら即断る
そう決めて彼の次の言葉を待つ
「君は気にならないかい？他のリクルーターの絵本の世界」
またしても思わぬ言葉に、エイトフットは少し考えた
他の絵本の世界。気にならないと言ったら嘘になる。先程も思ったが、自分の世界は海で留まっている。ここ何年かで陸に来る事はあっても、それは限られた時間と場所であり、陸を知ったと言うには程遠い。知る機会があるのなら、知っておいたほうが今後の契約に有利になるだろうか。
海だって、出来る事なら空から見てみたいのだ
だから、
「…そりゃ、気になるな」
と答えた
「ふふ、なら行ってみるとしよう。幸い、現世に来ているのはまだ私達だけだ」
「いやいや、行くっつったって、どうやって？」
「おや、君だって本気を出せばこれくらいの事は余裕で出来るんじゃないのかい？私達の主人は魔女じゃないか」
「考えた事もなかったな」
「ま、コツがいるけどね」
ニコニコと楽しそうな笑みを浮かべる。その足はどこか、あのハートのエンターテイナーを思わせるように軽い
「…なんだか今日はよく喋るな」
「そうかい？」
「…いくら俺が毎年遅刻するからといって、実質お前にはそんな関係ねぇ話だろ？それなのに態々迎えに来て、それだけに留まらず遊びに誘うだと？どういう風の吹き回しだ？」
そう聞くとマルフィはちょっと驚いたような顔をした
「流石に君は鋭いね。て言っても、別に何も隠してないし、さっきのも本心から出た言葉だよ。…ただ、少し、浮かれているだけさ」
「浮かれて…？」
「…私は、私が思っていたよりずっと、リクルーティングを楽しんでいたらしい」
肩を竦めて、苦笑いを浮かべた
エイトフットはきょとん、とした後、その口端を釣り上げた
「ｯはは…いいぜ。お前の好奇心、付き合ってやる」
自分とマスターにしか興味が無かった冷たい鴉が随分と丸くなったもんだ
まぁ、それに付き合ってしまう自分も人の事を言えたものじゃないが
どうやら随分と人間らしくなってしまったみたいだ
鴉がパチンと指を鳴らした時、2人の姿はもうそこになかった
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だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
