遠い昔の話�� ページ34
もう何年も前の話
紅い月が上がる不気味な夜、漆黒の森に2人は、いた
1人は女で木の枝に器用に座り、ブラブラと足を揺らしながら、月を見上げ楽しそうな笑みを浮かべていた
もう1人は男。その木に寄りかかり、手に持つステッキを弄っていた。こちらはやや不機嫌そうな表情だ
「ねぇ、最近この辺でちょーっと調子乗っちゃってる奴らの噂知ってる？」
静寂の中、突如女が口を開いた
視線は月に向けたままだ
「まあね。で、なんでお前は俺をここに呼び出したの」
不機嫌そうなのはそのせいか
紅い月を見詰めたままの女に溜息しか出ないらしい
「私さー、ソイツらに喧嘩売っちゃって。もう少ししたらここに来るんだよね」
何処か他人事のような口調。けれど宙ぶらりんの足が一層楽しそうに揺れる
その言葉を聞いた男は
「…俺、お前のそういう所大ｯ嫌い」
と、吐き捨てた
「大好きの間違いじゃん？」
ニヤーっと今度は月ではなく男の方に視線を向けると、男は眉を顰めた
「いちいち巻き込むなよ、俺を」
「いいじゃん。そっちだって散々巻き込んできたでしょ。私がこっちの世界に来る事になったのもアンタのせいって事忘れてないでしょうね」
「なんの事だかさっぱりだなぁ」
はぐらかしたような口調に今度は女が気を悪くする番。枝から音もなく飛び降りると、男に詰め寄るように間合いを詰めた
「アンタが私とどーしてもこっちの世界に行きたいって言ったから仕方なく着いてきてあげたんでしょ！」
「そんな事言った覚えはないな。それに俺だってお前みたいな奴連れてくるならもっとマシな奴を連れて…ってそんなに睨むなよ怖い怖い」
ニヤニヤ笑うと女はふん、とそっぽを向いた
「で、ソイツらはいつくるわけ？」
「あーら、なんだかんだ言ってアンタもやる気じゃん」
「ま、楽しい事は嫌いじゃないのでね」
不敵な笑みを浮かべた
「楽しい事、ねぇ。今にも現世にまでちょっかい出して、人間の1人や2人を拾ってきそうだから怖いよ」
「ヴィランズになりたい物好きなんているものか」
「アンタがいい例でしょ。それに巻き込まれた可愛そーな女のコがいる事忘れないでよね」
「巻き込まれたせいで、天性の才能が目覚めたのは何処の何方だ？」
「それは結果論」
「感謝してほしいくらいだよ」
「誰が感謝なんてするか！」
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だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
