大輪の花IV ページ28
プシュｯ、とラムネのあく音
2人はあれから花火を見るため、穴場ポイントだという やや寂れた神社近くのベンチに座っていた
当然人は他にいないが、スキャター曰くここからだと人も少なく花火が良く見えるらしい
「ダル、これどうぞ」
喉乾いてるんでしょ？とラムネを差し出した
ん、と受け取り、口を付ける
コロリとビー玉が転がる音がして、すっかり温くなってしまったラムネが口の中に流れ込んでくる
一口飲んでから、Aはラムネを1本しか持ってなかった事を思い出した
「1本しか買ってないのか？お前の分は？」
「ん？私はもう飲んだよ」
「…は？」
ニコニコと変わらない笑顔を浮かべたままAは答えた
「もう飲んだって、え？お前1本しか買ってなかったよな？」
「うん。私ラムネ1本はいらないなぁって思ったからね」
「つまり、これを飲んだってことか？」
「そう、だけど…もしかして最初の一口飲みたかった？ごめん！私ほんとに少しで良かったから先飲んじゃった」
「……」
手を合わせて謝るA
「なんとも思わなかった、のか？」
「…？何が？」
「僕は男で、お前は女だ」
「そうだね」
「…〜ｯ！！何でもない！」
誤魔化すように残りのラムネを喉に流し込んだ
先程より甘く感じるのは気のせいだろう
隣には、あのぬいぐるみを片手に抱いたまま花火を待つA
ダルメシア側の手は、ダルメシアのすぐ側に置かれている
「…」
その手を見て、ダルメシアはそっと、自分の手を彼女の手に重ねた
Aは一瞬ダルメシアの方を向いて、驚いたような顔をしたが、何も言わずにそれを受け入れた
それからお互い何も話さず、5分ほどが経過した
元々静かだった辺りが、更に静かになったその時
ドーンｯと夜空に大輪の花が咲いた
「わぁぁ！すごいね、ダルちゃん！」
パッとダルメシアの方を見て、満面の笑みを浮かべたA
そのタイミングで、彼女の隣の空に花火が上がった
思わず目を見開くダルメシア
「ダル？」
「…綺麗だ」
「だよね！人間ってすごいね、こんな綺麗なモノ作れるんだ」
「そうだな。でも僕はーーーーーーーーー。」
ダルメシアの言葉を隠すように、花火が上がった
「ダルちゃ、、今、、」
「…何も言ってないぞ」
「…そっか…私、ダルちゃんと来れて嬉しい」
「！！…僕もお前と来れてよかった」
大輪の花が二人を照らす
花を見上げる二人の手はずっと重なったままだった
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だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
